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2020年4月1日

レオス・キャピタルワークスがSBIホールディングスの傘下に



ちょっと驚きのニュースです。「ひふみ投信」や「ひふみプラス」を運用するレオス・キャピタルワークスがSBIホールディングスの傘下に入ることになりました。

レオス・キャピタルワークス株式会社の株式取得に関する基本合意のお知らせ(SBIホールディングス)
SBIホールディングスへの当社株式の株式譲渡に関する基本合意のお知らせ(レオス・キャピタルワークス)

SBIホールディングスは、ネット証券最大手のSBI証券をグループに持つほか、最近では“第4のメガバンク構想”の下に地方銀行の連携・再編を主導しています。そのSBIグループにレオス・キャピタルワークスが加わることになるわけですから、今後の動向が非常に注目です。
2020年3月29日

旧世代のインデックスファンドは死んでいく―今月の積立投資(2020年3月特定口座)



新型コロナウイルスの感染拡大で市場のボラティリティが非常に高くなっています。これだけ変動のスピードが速くなると、個人投資家レベルではタイミングを見計らっての売買というのは事実上不可能と言えるでしょう。皮肉なことに、改めて積立投資の優位性が浮き彫りになった形です。3月もいつも通りの買付を実施しました。ただ、今月は少しだけ動きもあります。前にも紹介したように保有している旧世代のインデックスファンドを売却し、現在積立ている超低コストインデックスファンドを同額分買い付けることでファンドのスイッチングを行いました。そこで改めて感じたのは、こうした動きが加速することで信託報酬が割高なままに放置されている旧世代のインデックスファンドは死んでいくであろうということです。
2020年3月27日

わかりやすいカン・チュンドさんのインデックス投資・積立投資入門



新型コロナウイルス感染の拡大が止まりません。欧州と米国が酷い状態ですが、日本でも東京を中心に感染者が急増傾向となってきました。このため株式市場の先行きがますます怪しくなっています。こうなると最近になってインデックス投資や積立投資を始めた人の中には、不安でたまらないという人も少なくないでしょう。そういうときは、改めてインデックス投資や積立投資についての基本を再確認するのが良いのではないでしょうか。ちょうど先日、マネックス証券がFPのカン・チュンドさんによるオンラインセミナーを配信していました。非常にわかりやすいインデックス投資・積立投資入門です。
2020年3月20日

どこまで下落を抑えることができるか―「iTrust世界株式」の2020年2月の運用成績



世界の株式市場が引き続きジェットコースターのような状態が続いています。最近はもう感覚がマヒしてしまい、大型暴落があっても驚かなくなっているのだから、いい加減なものです。そんな中、サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2020年2月次運用報告が出ていました。「iTrust世界株式」の2月の騰落率は-7.62%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-7.76%でした。わずかですが参考指数をアウトパフォームしています。3月に入ってから株価は一段の暴落となっていますから、「iTrust」としても、ここからどれだけ下落を抑えることができるかがアクティブファンドとして腕の見せ所となりそうです。
2020年3月11日

過去最高の現金比率で持ち堪えることができるか―ひふみ投信の2020年2月の運用成績



まさに“コロナ・ショック”とでも呼ぶしかないクラッシュが来ました。世界中の株式市場が急落しています。個人投資家もファンドも非常に厳しい局面だと言えるでしょう。そうした中、サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年2月次運用報告書が出ました。2月の騰落率は-10.0%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-10.3%でした。純資産残高は2月28日段階で1121億円(前月は1270億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6121億円(前月は6865億円)となりました。大幅下落ですが、それでも参考指数をわずかにアウトパフォームしています。「ひふみ投信」は2月末段階で現金比率を過去最高の30%まで高めています。この極めてディフェンシブなポートフォリオで今回のコロナ・ショックを乗り越えることができるの注目です。
2020年2月27日

いまこそ自律的な信託報酬引き下げ方針を―「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が信託報酬を引き下げ



三菱UFJ国際投信が「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の信託報酬を3月17日から引き下げると発表しました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(三菱UFJ国際投信)

引き下げ後の信託報酬は税抜0.093%以内となり、先行して信託報酬を引きっ下げていたニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>外国株式インデクスファンド」に並ぶことになります。引き続き「他社類似ファンドの 運用コストに注意を払い、業界最低水準の運用コストをめざします」という方針が貫かれています。ただ、ここにきて低コストインデックスファンドで新たな動きもあります。期間限定ながら「信託報酬0%」を謳う「野村スリーゼロ先進国株式投信」の登場です。これに対して「eMAXIS Slim」シリーズはどのように対抗するべきでしょうか。あえて言いますが、やはりいまこそ自律的な信託報酬引き下げ方針への転換を進めるべきではないでしょうか。
2020年2月26日

画期的だが不安になる信託報酬0%―「野村スリーゼロ先進国株式投信」が登場



野村アセットマネジメントが、とんでもないインデックスファンドを登場させました。なんと信託報酬が10年間無料になるという驚きのファンドです。

つみたてNISA向け信託報酬率0%投資信託「野村スリーゼロ先進国株式投信」の設定について

10年限定とはいえ信託報酬が0%というのは画期的な低コストであり、ある意味でインデックスファンドにおける低コスト競争の最終形態ともいえる商品でしょう。ただ、画期的だけれども、不安にもなるファンドです。なぜななら、果たして信託報酬0%のファンドに持続性があるのか確信か持てないからです。
2020年2月23日

先が読めない新型コロナウイルス問題―「iTrust世界株式」の2020年1月の運用成績



サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2020年1月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の1月の騰落率は-0.32%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-0.07%でした。前月は参考指数を大幅にアウトパフォームしていたのですが、今月は若干のアンダーパフォームとなりました。やはり現在の最大の関心事は新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりです。これが世界経済にどの程度の影響を与えるのかまったく読めません。このためピクテも防御的な投資姿勢を強めることを考えているようです。
2020年2月13日

“事故は買い、事件は売り”か―ひふみ投信の2020年1月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年1月次運用報告書が出ましたので定例ウオッチです。1月の騰落率は-2.9%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.1%でした。純資産残高は1月31日段階で1270億円(前月は1330億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6865億円(前月は7279億円)となりました。年明け早々の米国・イラン関係の緊張や新型コロナウイルス問題で波乱含みの相場となっており、ひふみ投信も参考指数を若干アンダーパフォームしてしましました。それでも先行きに関しては強気の姿勢を見せています。相場格言にある“事故は買い、事件は売り”といったところでしょうか。
2020年2月8日

セゾン投信の強みは受益者の質―いまや歴戦の精鋭軍団



先日発表された「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」は近年の低コスト競争をリードするインデックスファンドが上位を席巻したわけですが、そんな中でセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が7位に入ったこと(歴代最多入賞)が非常に印象深かったと以前にこのブログで書きました(インデックス投資家における新派と旧派―「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」雑感)。私などは「さすがセゾン投信だ」と感心も納得もしたのですが、Twitterなどを見ていると、どうも最近はセゾン投信の凄さを知らない人も増えているようなので、ちょっとひとこと言いたくなりました。確かに「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はコスト水準やポートフォリオの中身が時代遅れに見えるかもしれません。しかし、それをもって「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」がダメなファンドだと思うのは浅い見方です。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」などセゾン投信のファンドには、他の投資信託にはない圧倒的な強みがあります。それは“受益者の質”です。
2020年1月30日

「雪だるま(先進国株式)」が逓減型信託報酬制を導入―大いに評価できるが、ちょっとひとこと



SBIアセットマネジメントが「SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)」に2月13日から逓減型信託報酬制を導入すると発表しました。

逓減型信託報酬制導入のお知らせ SBI・先進国株式インデックス・ファンド/愛称:雪だるま(先進国株式)(SBIホールディングス)

逓減型信託報酬制とは純資産残高が一定額に達すると、これを超えた部分の信託報酬を自動的に引き下げる仕組みです。同様の仕組みは既に三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」「eMAXIS Slim」シリーズなどに採用されています。私は以前から純資産残高の増加に応じて自動的に信託報酬を引き下げる仕組みが今後の日本の投資信託には必須だと考えていたので、今回のSBIAMの決断は大いに評価できます。その上で、ついでにちょっとひとこと言いたいこともあります。
2020年1月27日

地味だがキラリと光るREITファンド―「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」第6期運用報告書を読む



これまでREITにはあまり関心がなかったのですが、昨年からTポイントを使って海外REITインデックスファンドへの投資を始めました。最初は「ポイントで不動産投資」というシャレで始めたのですが、実際に商品を見てみるとなかなか面白いです。現在、Tポイント投資で購入しているのが「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」。地味ですがキラリと光るREITファンドです。このほど第6期(201811月21日~2019年11月20日)の運用報告書が出たので読んでいきます。
2020年1月22日

運用の安定度、効率が一段と高まる―「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」第6期運用報告書を読む



ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち主要ファンドの運用報告書が交付されました。さっそく自分が保有している「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第6期(2018年11月21日~2019年11月20日)運用報告書を確認しました。同ファンドは現在、先進国株式インデックスファンドとしては最大の純資産残高となっており。第6期も順調にファンド規模が拡大したことで運用の安定度、効率がともに一段と高まりました。
2020年1月21日

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が信託報酬を引き下げ―パイオニアへの評価は別格



「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」表彰式の場で衝撃的に発表されたそうですが、宣言通りにニッセイアセットマネジメントが超低コスト先進国株式インデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬を2月21日付で引き下げます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの 信託報酬率引下げについて(ニッセイアセットマネジメント)

引き下げ後の信託報酬は年0.093%(税抜)となり、先進国株式インデックスファンドとしてカテゴリー最安値を更新します。今回で信託報酬の引き下げは6回目となり、ほとんどのケースでカテゴリー最安値を“更新”していることは特筆に値します。これは、どれだけ評価してもし過ぎることはないと思う。なぜなら、パイオニアへの評価というのは単純な比較を超えた“別格”だからです。
2020年1月19日

インデックス投資家における新派と旧派―「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」雑感



「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の表彰式が1月18日に開催されました。今回は妻とミュージカルを観に行く先約があったので参加できませんでしたが、参加者によるTwitter実況などで大いに楽しんだ次第です。今回の投票の結果にも、いろいろと考えさせられました。ラインクインしたファンドはいずれも良質な素晴らしいファンドばかりですが、中でも投票している個人投資家、とくにインデックス投資家の裾野の広がりがファンドの評価軸にも微妙な差を生んでいるように感じられ、非常に興味深かったです。
2020年1月18日

参考指数を大きくアウトパフォーム―「iTrust世界株式」の2019年12月の運用成績



サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2019年12月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の12月の騰落率は+3.79%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+2.84%でした。10月、11月と参考指数を下回っていましたが、12月は大きくアウトパフォームしています。2019年は米国株が好調でしたが、ピクテによると2020年は新興国市場に期待できるそうです。
2020年1月17日

国内株式インデックスファンドの低コスト化に期待―「Smart‐i TOPIXインデックス」が信託報酬を引き下げ



既に多くのブロガーさんが報告していますが、備忘録として紹介します。りそなアセットマネジメントが「Smart-i TOPIXインデックス」の信託報酬を2月28日から引き下げます。引き下げ後の信託報酬は税抜0.14%となり、TOPIX連動のインデックスファンドとしてはカテゴリー最安値に並びます。

Smart-i TOPIXインデックス 運用管理費用(信託報酬)引き下げのお知らせ(りそなアセットマネジメント)

これまでインデックスファンドの低コスト化は、どちらかというと海外株式インデックスファンドを中心に進んできましたが、りそなAMの挑戦を契機に国内株式インデックスファンドの低コスト化にも期待したいところです。
2020年1月11日

半導体、5G関連銘柄を買い増す―ひふみ投信の2019年12月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年12月次運用報告書が出ました。12月の騰落率は+1.8%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.4%でした。純資産残高は12月30日段階で1330億円(前月は1343億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7279億円(前月は7522億円)となりました。これで3カ月連続で参考指数をアウトパフォームしたことになります。ちなにみ2019年1~12月で見ても「ひふみ投信」騰落率は+22.8%となります。やはりTOPIX(配当込み)の騰落率+18.1%に対して大幅なアウトパフォームとなります。いよいよ調子が上がってきました。受益者の1人として、嬉しい限りです。
2019年12月24日

超低コストの全世界株式ETFとS&P500ETFが新規設定・上場―国内上場ETFの決定版か



既に一部報道がありましたが、三菱UFJ国際投信が国内上場ETF「MAXIS」シリーズから新たにMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)に連動する全世界株式ETFとS&P500に連動する米国株式ETFを新規設定・上場すると発表しました。設定日はそれぞれ2020年1月8日、上場日は翌9日となります。

『MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信』設定・上場について(三菱UFJ国際投信)
『MAXIS米国株式(S&P500)上場投信』設定・上場について(同)

信託報酬は税抜0.078%以内(ただし、信託報酬以外に上場経費や指数商標使用料、その他費用などが若干発生します)という驚きの低コスト。国内上場ETFの決定版ともいえる商品が登場したと言えそうです。
2019年12月21日

2020年はETF再評価の年になるのでは―三菱UFJ国際投信が全世界株式ETFを設定か



日経新聞によると、三菱UFJ国際投信が新興国を含む全世界株式指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)に連動するETFの新規設定・上場を計画しているそうです。

投信運用手数料、下げ拡大 個人の長期投資促す(「日本経済新聞」電子版)

驚くべきは信託報酬の水準。なんと年率0.0858(税込)となるそうです。これは、やはりMSCI ACWIに連動する通常のインデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬0.1144%(税込)を大幅に下回る水準ですから、新ETFが登場すれば現在の日本における国際分散投資のツールとして最終兵器となるかもしれません。2019年は通常のインデックス型投資信託が注目された年でしたが、2020年はETF(上場投資信託)が再評価される年になるかもしれません。

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