2020年1月27日

地味だがキラリと光るREITファンド―「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」第6期運用報告書を読む



これまでREITにはあまり関心がなかったのですが、昨年からTポイントを使って海外REITインデックスファンドへの投資を始めました。最初は「ポイントで不動産投資」というシャレで始めたのですが、実際に商品を見てみるとなかなか面白いです。現在、Tポイント投資で購入しているのが「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」。地味ですがキラリと光るREITファンドです。このほど第6期(201811月21日~2019年11月20日)の運用報告書が出たので読んでいきます。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の最大の特徴は、ベンチマークがS&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み、円換算 ベース)だということでしょう。これ1本で先進国だけでなく新興国も含むREITに分散投資することができます。S&Pグローバルリートインデックスをベンチマークすとするインデックスファンドは意外と少なく、その点でも貴重な存在です。また、信託報酬もこれまで断続的に引きされられており、S&Pグローバルリートインデックスをベンチマークとするインデックスファンドとしては最安値となる0.27%(税抜)です。

このほど第6期運用報告書が交付されたので、費用明細上の実質コストを確認します。

信託報酬    0.292%
売買委託手数料 0.037%
有価証券取引税 0.007%
その他費用   0.057%
合計      0.393%

前期の合計費用が0.481%でしたから、順調にコストが低下しています。純資産残高が70億円となり前期末の55億円から増加したことで売買委託手数料、有価証券取引税、その他費用ともに低下しました。また、ベンチマークとの騰落率の差異は、ベンチマーク騰落率が+11.6%に対してファンド騰落率は+11.5%でした。やはり第5期と比べて差異が小さくなり、ベンチマークにおおむね連動できています。規模の拡大が経費の減少と運用精度の安定につながっています。

実質コストの低下と運用精度の安定が確認できたことで受益者としても引き続き安心して保有と購入を続けることができるでしょう。地味だけれどもキラリと光るREITインデックスファンドという印象を改めて持ちました。海外REITに投資するインデックスファンドとしては有力な選択肢でしょう。また、2016年に信託報酬を引き下げていますので、今後も順調に純資産残高が積み上がれば、いずれ再度の信託報酬引き下げも期待できます。ぜひ頑張って欲しいと思います。

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