2020年1月28日

悪材料下でも投資を続けられる強み―今月の積立投資(2020年1月特定口座)



新型コロナウイルスによる新型肺炎流行で世界的に危機感が高まっています。株式相場のマインドも一気に悪化し、世界的に株安傾向となりました。こうした悪材料の下では、なかなか新規に資金を投じて投資する気にならないのが人情というもの。ところが、こうした下落局面であえて投資することがリターンの源泉だったりするのが相場の難しいところです。そんな時、自動化された積立投資は強みを発揮します。悪材料下でも機械的に投資を続けることができるからです。今月の積立投資を実行しました。

今月買付けたファンドはいつも通りです。あいかわらずのラインアップですが、1月は「ひふみ投信」の買付月でもあります。

【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.0999% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
【直販投信】
「ひふみ投信」
(信託報酬:税抜0.98% 信託財産留保額:なし)

2019年が非常に好調な相場だったこともあって保有ファンドの基準価額も上昇し、資産評価額もかなり増えました。ホクホク顔で2020年に入ったわけですが、やはり相場も一寸先は闇。いきなり新型コロナウイルス騒動で大きな下落が続いています。こうなると、投資も新規資金の投入は少し様子見したくなるものです。

一方、今回の新型コロナウイルス騒動による株価下落も、長期的に見れば市場の“ノイズ”にすぎないという見方もあります。そうなると現在の株価調整は絶好の買い場だということになります。このあたりが相場の難しいところでしょう。

現在のように外部要因によって市場が混乱した場合、私は基本的にポジションをニュートラルに保つことを心がけています。ポジションをニュートラルに保つというのは、投資額を減らすことも増やすこともせずに、従来の入金ポジションを維持するということです。

ただ、悪材料下で新規資金を投じるというのは、個人投資家にとっては心理的ハードが決して低くないということも無視できません。そこで威力を発揮するのが自動化された積立投資です。これなら何も意識せずとも入金ポジションをニュートラルに保つことができます。そして、現在の株価下落が一時的なノイズだった場合、絶好の買い場を逃さずに済むということになります。これこそが積み立て投資の強みでしょう。

今後、新型コロナウイルス問題がどのように展開していくのか。それによって世界経済や株価にどう影響していくのか。いずれも予測は難しい。だからこそ今のところは慌てずに入金ポジションをニュートラルに保ち、いままで通りの投資を継続することにします。それが積立投資、そして長期投資の強みを発揮できる方法論だと思うからです。

【ご参考】
積立投資についての入門書としては、カン・チュンドさんの『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』と星野泰平さんの『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』、そして水瀬ケンイチさんの『お金は寝かせて増やしなさい』が参考になります。ぜひ参照してみてください。

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