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2020年3月27日
わかりやすいカン・チュンドさんのインデックス投資・積立投資入門
新型コロナウイルス感染の拡大が止まりません。欧州と米国が酷い状態ですが、日本でも東京を中心に感染者が急増傾向となってきました。このため株式市場の先行きがますます怪しくなっています。こうなると最近になってインデックス投資や積立投資を始めた人の中には、不安でたまらないという人も少なくないでしょう。そういうときは、改めてインデックス投資や積立投資についての基本を再確認するのが良いのではないでしょうか。ちょうど先日、マネックス証券がFPのカン・チュンドさんによるオンラインセミナーを配信していました。非常にわかりやすいインデックス投資・積立投資入門です。
いまでこそ多くのFPがインデックス投資や積立投資についていろいろと解説してくれるようになりましたが、その草分けともいえる人がカンさんです。動画でも話していますが、FPとしてインデックス投資・積立投資について20年前から提唱しているわけですから、やはり考え方に一本筋が通ていると改めて感じます。
たしかにカンさんよりも理論的で精密な投資論の語ることのできる専門家はたくさんいるでしょう。しかし、そういった高度で精密な投資論が個人投資家にとって汎用性があるのかは別問題です。ましてや投資初心者には、もっと実戦的なアドバイスが必要なはずです。その点、カンさんのセミナーは長年にわたる相談業務を通じて蓄積された個人投資家の“生の声”や“感情”に裏打ちされた投資戦略が確立されているところが見逃せません。将棋で言うところの“実戦的な好手”があるのです。
今回のセミナーでも、とくに面白かったのは「リスク許容度」についての考え方です。「リスク許容度を把握し、その範囲内で投資することが大事」というのは、すべての識者が指摘するところですが、さらにカンさんは「暴落相場にならないと本当のリスク許容度はわからない」「いままさに教科書のように感じているはず」「いままさに学びのチャンス」と指摘しています。まったくその通りだと思います。
さらに下落相場でも積立の減額や中止はしない方が良いとしつつも、家計のキャッシュフローが危機に瀕した時は「大手を振って積立を減額・中止していい」と言い切るところが、ただたんに投資をさせたいだけの“専門家”とは根本的に違うのです。これも個人投資家の現実に立脚した実戦的な投資論です。
非常にわかりやすいインデックス投資・積立投資入門の動画ですから、関心のある方は一度じっくりと見てみるといいでしょう。現在のような暴落相場だからこそ、かえって見えてくるものがあるはずです。