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2020年1月22日

運用の安定度、効率が一段と高まる―「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」第6期運用報告書を読む



ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち主要ファンドの運用報告書が交付されました。さっそく自分が保有している「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第6期(2018年11月21日~2019年11月20日)運用報告書を確認しました。同ファンドは現在、先進国株式インデックスファンドとしては最大の純資産残高となっており。第6期も順調にファンド規模が拡大したことで運用の安定度、効率がともに一段と高まりました。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、6回目となる信託報酬の引き下げを2月21日付で実施ことを発表しています。これにより信託報酬のカテゴリー最安値を更新するなど先進国株式インデックスファンドの低コスト化をリードしてきたファンドです。このため私も積立購入を続けており、インデックス投資家の間でも根強い人気があります。安定した資金流入が続いており、これにより運用の安定度や効率が一段と高まりました。第6期運用報告書によると費用明細上の実質コストは以下のようになりました。

信託報酬    0.113%
売買委託手数料 0.003%
有価証券取引税 0.012%
その他費用   0.045%
合計      0.174%

当該期途中から信託報酬が引き下げられたことに加えて、そのほかのコストもすべて前期実績を下回ります。このため第6期の実質コストは0.174%となり、第5期の0.269%から0.099ポイント低下しました。なお、分配金はなしです。運用精度の面ではベンチマーク(MSCIコクサイ・インデックス(配当込み))騰落率が+12.3%に対してファンドの基準価額騰落率が+12.4%となりました。おおむねベンチマークに連動した運用ができたことになります。

第5期と比較すると第6期も実質コストが低下していますが、その要因はやはりファンドが成長したことです。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の純資産残高は第5期末段階で1432億円となり、前期末の1018億円から大幅増加しています。さらにマザーファンドの純資産残高も当該年度末が2110億円となり、やはり前年度末の1497億円から大幅に増加しました。こうした規模の拡大が経費の減少と運用精度の安定につながっています。

実際に費用明細を見ても、「その他費用」(保管費用など)が順調に低下しています。マザーファンドが2000億円を超える規模にまで成長したことで運用効率が高まり、経費負担も相対的に低下しました。まさにインデックスファンドの特徴である“規模の経済”が順調に働いていることが分かります。そして、こうした運用効率の高まりによるコスト低下を信託報酬の引き下げという形で受益者に還元し続けているところが「<購入・換金手数料なし>」シリーズの特徴です。受益者の一人として、引き続き安心して保有と追加購入できます。今後もさらなる効率化と安定した運用を期待したいと思います。

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