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2024年9月2日

靴好きなら1足は持っておきたくなるクラークスのワラビー

 

靴好きなら、やっぱり1足は持っておきたい定番というものがあります。その典型がクラークスのワラビー。ブランドアイコンとなる定番品ゆえになかなかセール対象にならないのですが、たまたまやすくなっているものを発見。おもわず衝動買いしてしまいました。

クラークスは1825年から続く老舗のカジュアルシューズブランドであり、なかでもローカット丈のワラビーとアンクルブーツ丈のワラビーブーツは、ブランドのアイコンとして日本でも長く愛されてきました。チャールズF.ステッド社の上質で肉厚なスエードを独自のモカシン構造とすることで、まるでワラビーが子供をお腹の袋に入れて大事に育てるように足を優しく包み込むような履き心地であることから名づけられています。ちなみに今回購入したのはアンクルブーツ丈のワラビーブーツです。

実際に履いてみると分かるのですが、ほんとうに独特の履き心地です。広めのワイズとモカシン製法ゆえに足にまったくストレスがかかりません。それでいて甲と踵のホールド性は良好で、靴全体でのフィット感が高い。このあたりのパターンのバランスの良さは見事です。また、天然ゴムを使った独自のクレープソールも独特な履き心地につながっています。これはちょっとレザーや合成ゴムのソールでは出せない味です。

なんというか、ちょっとクセになる履き味なのです。なるほど、クラークスのワラビーしかはかないという人がいるのもうなずけます。やはり靴好きなら、一度は味わっておきたい空き心地であり、一足は持っておきたいということになるのです。

もちろん、弱点もあります。ひとつはクレープソールの耐久性です。天然ゴムを使っているため、熱と油分に弱い。だから、夏の焼けたアスファルトの上を歩くとソールが融けてベトつきます。また、ラバーソールと比べて摩耗にも弱く、減りやすい。ですから、基本的に夏に履くことはお勧めできません(肉厚のスエードも夏向きではなりません)。ですから、今回購入したものも、まだ本格的には履き下ろしていません。

9月に入って、これから気温もだんだん下がっていくでしょう。そうなると、ようやくワラビーブーツを履いて外出するのを楽しめるようになります。これからじっくりとワラビーの魅力を堪能したいと思います。

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