サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2022年11月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。11月の騰落率は+1.26%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+2.95%でした。純資産残高は11月30日段階で1429億円(前月は1411億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7116億円(前月は7017億円)となりました。残念ながら前月に続いて参考指数をアンダーパフォームしています。市場環境は徐々に落ち着きを取り戻しつつあるのですが、「ひふみ投信」は相変わらず勢いに乗ることができていません。
11月の株式相場は世界的なインフレ高進にピークアウトの期待が出てきたことによる金利上昇の一服や、中国のゼロコロナ政策の緩和期待などから上昇基調で推移しました。ただ、月後半からは、中国でのロックダウンとそれへの抗議活動拡大への懸念などもあって上値が重くなています。
こうした中、「ひふみ投信」も勢いに乗ることができません。引き続きディフェンシブな運用が続いているため、上昇相場についていくの苦しくなっていると言えそうです。こうした状況において、佐々木靖人ファンドマネージャーは、相場を分析する際の争点が“物価がピークアウトして金融引き締めのペースが落ち着くのか?” から “景気の減退はどのくらいの長さで深さはどれくらいか?” に変わってきています」と指摘しています。このため「ひふみ投信」の今後の戦略として次の2点を挙げていました。
A)金利上昇ペースが鈍化する恩恵を受けるセクターや銘柄へ投資①電気機器、情報・通信、化学セクター②米国のドル高是正で業績改善期待のある米国株B)景気影響の小さいセクターや銘柄へ投資従来から変わらず、地味で地道に成長する内需系中小企業が中心
戦略は明確に語られています。あとは、これが成功するかどうか。いまだ勢いに乗れない状態が続いていますが、なんとか頑張って欲しいと受益者の1人として期待したいと思います。
【ご参考】
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