この記事は氷河期ブログを運営されているななしさんが企画してくれたベストバイストック2021に参加したものです。kazu🇺🇸の記事「【2021ベストバイストック】ジュニアNISA買い付け」からバトンを受けての投稿です。さて、私の2021年のベストバイストックは、ヘルスケアセクターに投資する海外ETF、「バンガード米国ヘルスケアセクターETF」(VHT)と「iシェアーズ グローバル・ヘルスケアETF」(IXJ)です。
日本の割高なテーマ型アクティブファンドなど買わずとも、海外ETFを使えば、低コストで様々なテーマ型投資ができます。そこで2020年頃からサテライトポートフォリオとしてヘルスケアセクターETFへの投資を始め、今年も少しづつ買い足してきました。狙いはズバリ、新型コロナウイルスワクチン・治療薬関連銘柄への投資です。そのあたりの狙いや、なぜVHTとIXJを選んだかについては、既にブログで紹介しています。
【過去記事】
もうひとつ、ヘルスケアセクターに投資した理由があります。それは、パンデミックという人類の危機を乗り越えるためには、ヘルスケア分野を中心とした企業の科学技術を結集するしかないと考えていたからです。それをアシストするための、いわゆる“応援買い”の意味もありました。それこそ儲けること以上に、「なんとかワクチンや治療薬を開発してくれ」という思いもあったわけで、いわば本気の“応援買い”です。
そして現実は期待以上のものとなりました。ファイザーやモデルナ、アストラゼネカといった製薬会社が驚くべきスピードで新型コロナウイルスワクチンを完成させます。mRNAワクチンという新技術も一気に実用化されました。いまだパンデミックは収束しておらず、変異株の登場といった不安要素はあるものの、少なくとも重症化率や致死率は大きく低下し、世界は確実にアフター・コロナに向かおうとしています。まさに人類の英知の勝利です。
日本でも感染者数は一気に減少し、少しづつ日常が回復しつつあります。それだけでも、今回の“応援買い”は大成功だったと思います。どれだけ儲かったかというのは、それこそ二の次に感じてしまうくらい。今後も新たな変異株の登場などがあると思いますが、きっと私がETFを通じて投資している企業が、改良型ワクチンや治療薬を開発してくれることでしょう。そういう期待も込めて、引き続き“応援買い”を続けるのです。
そして、今後もどの企業が大きな成果を上げるのかは分かりません。だからこそ、ETFを使って幅広く分散し、それこそヘルスケアセクター全体に投資する。それが、ヘルスケアセクター全体への“応援買い”になるはずです。特定の企業を一本釣りしようとなど考えるのは、それこそギャンブルでしょう。
そういえば「大阪ワクチン」などと唱えて、派手なIR芸を連発していた日本の製薬ベンチャー企業がありました。最近、ワクチン開発に失敗したという内容のIRをこっそり出しています。この企業のやり方に対して、ちょっとでも新興株を知っている人は「いつもの光景」と半笑いで眺めている。なにしろ本業は“株券印刷”だと揶揄されるぐらいですから。いまだにマスメディアや政治家の中には「大阪ワクチン」について言及するものがありますが、乾いた笑いしか出てきません。今回のヘルスケアETF応援買いを通じて改めて感じたのは「株券印刷業に投資なんかしたらあかんよ」ということでもありました。
さて、明日12月9日の【ベストバイストック2021】は、Masamiさんです。乞う御期待。