2020年5月4日

ヘルスケアセクターETFを物色する―「VHT」「XLV」「IXJ」どれを選ぶ?



米国株を保有しているとけっこうな頻度で配当金が支払われるので、知らない間に証券口座にそこそこドルが貯まっていたりします。ある程度の金額になると、これを買い増し資金の一部にして配当再投資してきました。現在もそこそこのドルが貯まっているので、久しぶりに米国株を買おうかと思案中。ただ、現在のようのに異常な経済情勢下ではどんな企業も先行きが不透明なので、個別銘柄を選ぶのは非常に難しい。そうなると幅広く分散投資できるETFを使うのが無難ということになります。そんな中で、とくに注目しているのがヘルスケアセクターETFです。

新型コロナウイルスによるパンデミックで世界各国が治療薬やワクチンの開発に力を入れ、メディカル機器・用品の需要も急増しました。そうなると、製薬会社やメディカル機器・用品を開発・生産する企業に注目するというのは自然な流れです。ベタな発想だと笑われそうですが、こういう単純なストーリーが株式投資では意外と面白い。実際にどこかの製薬会社が新型コロナウイルスの治療薬やワクチンを開発すれば、その企業の株価は急騰するでしょう。治療薬やワクチンができなくとも感染症対策・治療の必要性がこれまで以上に高まることは間違いなさそうですから、やはりヘルスケアセクターの企業が活躍する舞台は極めて大きいわけです。

ただ、ヘルスケアセクターというのは個別銘柄への投資の難易度が結構高い。というのも、例えば製薬会社による新薬の開発などはギャンブル的要素が高く、どうしても当たり外れがあるからです。そこで活用したいのがヘルスケアセクターETF。これならポートフォリオに含まれる企業のどれかが“一発当てる”可能性が高まるからです。具体的には、以下の海外ETFを候補として考えています(カッコ内はティッカーシンボル)。

「バンガード米国ヘルスケアセクターETF」(VHT)
・ベンチマーク:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス
・投資対象地域:米国(中小型株も含む)
・経費率:0.1%

「ヘルスケア・セレクトセクターSPDRファンド」(XLV)
・ベンチマーク:S&Pヘルスケア・セレクト・セクター指数
・投資対象地域:米国(大型株に特化)
・経費率:0.13%

「iシェアーズ グローバル・ヘルスケアETF」(IXJ)
・ベンチマーク:S&Pグローバル1200ヘルスケア・セクター指数
・投資対象地域:全世界
・経費率:0.46%

この中で、まず個人的にいちばん気になるのはIXJ。米国だけでなく欧州のヘルスケア関連企業にも投資できる点が魅力です。ヘルスケアセクターと言えば米国企業の存在感が圧倒的なのですが、それでも欧州には古豪ともいえる名門企業が存在します(例えばロシュやノバルティス)。こういった企業の底力はなかなか侮れないものがるので、やはりポートフォリオに加えておきたいのです。

一方、VHTはなんといってもコストの安さが魅力です。とくにコストが比較的割高なIXJと比べるとVHTの低コストさが際立ちます。また、中小型株までフォローしており、組み入れ銘柄数は他の二つのETFと比べて圧倒的に多いのも面白い。中小型株の中には大化けする企業が出てくる可能性もあるのですから。

XLVもVHTには及びませんが、やはり極めて低コスト。また、純資産残高が最も大きく、流動性の面で安心感があるのは魅力でしょう。大型株に特化している点は好みの分かれるところですが、ヘルスケアセクターというのは研究開発費もかさむ分野なので、どうしても大企業優位の傾向がありますから、これはこれでひとつの見識だと言えます。

いずれのETFも甲乙つけがたいので、最後は個人的な好みで選ぶことになります。簡単に整理すれば、全世界のヘルスケア企業に投資したいならIXJ、コストと組入れ銘柄数にこだわるならVHT、流動性の安心感ならXLVということでしょうか。

もちろん、特定セクターへの集中投資はリスクが高いのでお勧めしませんが、ポートフォリオの味付け程度の金額で気になるセクターETFを活用するというのは非常に面白い投資手法です。“ウイズ・コロナ時代”の投資戦略として、しばらくヘルスケアセクターETFを物色しようと思います。

(注:海外ETFへの投資は外貨調達や税務処理など少し面倒な点もあります。なので、ある程度は自分で情報収集できる中級者向け投資だということを指摘しておきます。)

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