2020年5月5日

モーニングスターの動画コンテンツが充実―朝倉社長の明快な解説が役に立つ



投資信託やETFに関する情報収集でいつも活用しているのがモーニングスターのサイトですが、このほどYouTubeの公式チャンネルがリニューアルされ、動画コンテンツが一段と充実しました。リニューアル記念の第一弾として朝倉智也社長によるプレゼンテーション「コロナショック後の今、 投資家の皆さまに伝えたいこと」が配信されています。あいかわらず朝倉社長の解説は明快なので、非常に役に立ちます。また、人気のある投資信託を朝倉社長がピックアップして分析する「朝倉智也のファンドの視点」もスタートしました。これもなかなか興味深い動画コンテンツです。

モーニングスターのYouTube公式チャンネルはこれまでも面白い動画を多く配信してきましたが、そのほとんどは公開セミナーを収録したものか、あるいは運用会社などとのタイアップ企画でした。ところが今回のリニューアルではオリジナル動画が拡充されています。現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のためセミナーなどイベントは開催できませんから、こういった動画コンテンツの配信が非常に重要になるということでしょう。

配信第一段のプレゼンテーションは、やはりいつもの“朝倉節”です。ITバブル崩壊やリーマン・ショックなど過去の暴落局面と今回のコロナ・ショックを比較しながら、冷静で明快な分析を披露しています。その上で、コロナ・ショックの中でも個人投資家が採るべき投資戦略として「長期・分散・積立投資」「信託報酬の安いファンドを選ぶ」「非課税口座(NISA、つみたてNISA、iDeCo)の活用」という極めて穏当な結論になっていることに好感を持ちます。

朝倉社長の講演にはいろいろと個人的な思い入れもあります。じつは私が投資信託の積立やインデックス投資について知ったのは、朝倉社長の講演をたまたまYouTubeで見たことでした。その後、朝倉社長の著書を読んだりして本格的に投資信託を使った投資手法の勉強をスタートさせたわけです。このことは以前にブログでも書きました(『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』―いまも色あせない“投信業界徹底批判” )。あの頃から朝倉社長はほとんど同じことばかり話していますが、それだけ主張がぶれないのだから見事なものです。

その意味で、やはりモーニングスターYouTube公式チャンネルで配信が始まった「朝倉智也のファンドの視点」も興味深いものがあります。注目ファンドの運用の仕組みや運用実績、コスト水準などを朝倉社長が解説しているのですが、けっこうチクチクやる発言もあり、ファンドの宣伝臭があまり強くないのが好もしいです。このあたりもいつもの“朝倉節”です。ちなみに取り上げられてファンドは第1回がピクテ投信投資顧問の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」、第2回は日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」でした。





ゴールデンウィークもあとわずかですが、外出自粛で時間に余裕がある人も多いでしょうから、こういった動画を見て情報収集するのも悪くないと思います。

【ご参考】
モーニングスターの朝倉智也社長は著書も非常に多いです。いずれも読みやすく、“朝倉節”が健在なので、関心のある方は参照してください。いくつか紹介しておきます。

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