SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)の6月の買付(5月拠出分)が約定しました。モーニングスターによると、iDeCoの加入者数が順調に拡大しているそうです。
iDeCoの4月の新規加入者は4.86万人、3カ月連続で新規加入が4.5万人超え(モーニングスター)
非常にいいことだと思います。一方、原則60歳まで換金できないことから、とくに若い人の間ではiDeCoへの加入を躊躇してしまうケースも少なくありません。そういった人には、「まずはアカウントを持っておくこと」が大切だとアドバイスしたいと思います。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1095%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.075%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は6月18日段階で+38.9%となり、またもや評価額も含めて過去最高を更新しました。なんだかんだ言いながら、株式市場も好調に推移していることで順調に資産が増えています。こうなってくると、やはりiDeCoに加入して良かったと改めて感じます。
ただ、若い人の中には60歳まで資金が拘束されることを嫌う声が少なくありません。そのことを改めて感じたのは、ブログ仲間のNightWalkerさんが竹川美奈子さんのオンラインセミナーを紹介している記事を読んだからです。
FP竹川美奈子さんが解説!2022年のiDeCo改正とは?(NightWalker's Investment Blog)
ここで20代の会社員から「60歳まで引き出せないのが痛いし、手数料も掛かる。使いづらいがどうしたらよいか?」との質問が出たことが紹介されています。これに対して竹川さんの回答がじつに的を得ている。曰く「ムリのない範囲で利用しましょう」「まずはつみたてNISAで始めて、30代以降余裕ができたら入るという手もある」。私もまったく同感です。
とくに「ムリのない範囲で利用する」というのがポイントだと思う。iDeCoは毎月最低5000円から拠出できます。所得控除による課税繰り延べ効果を最大化するために上限の2万3000円拠出すべきとの意見がありますが、とくに若い世代は拠出上限にこだわる必要はないと思います。
そもそも若いうちは収入も少ないですから、満額拠出するのは家計のキャッシュフローの面でも負担が大きい。しかも、収入が少ないということは所得税率も低いですから、所得控除による課税繰り延べ効果も小さいからです。
では、20代はまだ加入する必要はないのかというと、そうではありません。やはり若いうちから加入はしておいた方がいい。その上で毎月5000円からの拠出でもいいわけです。それによって、まずはiDeCo口座というアカウントを持っておくということに意味があります。
実際に多くの人が老後資金について真剣に考えだすのは、30代から40代にかけてでしょう。それぐらいからiDeCoに本格的に拠出してもいい。私もiDeCoに加入したのは30代半ばでした。その頃には吸入も増えているでしょうから、満額拠出することによる課税繰り延べ効果も本格的に大きくなってきます。
しかもiDeCoは通常の金融商品と異なり、仕組みがやや複雑で手続きも煩雑です。すると、これがハードルになってなかなか加入手続きに踏み出せないというケースも少なくない。でも、少額しか拠出していないとはいえ、若いうちからiDeCoにアカウントがあればどうでしょう。本格的に運用したいと思ったときに、拠出額を引き上げるだけですみます。
つまり、本格的に走る必要はないけれども、スタートだけはきっておこうということ。そして、既に一歩を踏み出している人と、そうでない人との差は、その後の行動力も含めて想像以上に大きいものです。その一歩の大きさが分かるだけでも大いに意味がある。ここにアカウントを持っておくことの大切さがあると感じるのです。
【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン 、松井証券確定拠出年金プラン 、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。