サイト内検索
2017年10月10日

「つみたてNISA」で商品を選ぶときのポイントはこれだ!



いよいよ「つみたてNISA」の口座開設受付が始まったことで、銀行や証券が相次いで取り扱い対象商品を発表しています。「つみたてNISA」対象商品は、一定の規制の下に金融庁に届出が必要ですから、いずれも低コストで良心的な商品ばかりとなっています。なので、基本的にどの商品を選んでも大きな間違いにはなりません。とはいえ、せっかく買うなら、ベストな商品を選びたいというのは消費者としての当然の要求でしょう。そこで個人的に感じている商品選択のポイントを紹介したいと思います。

「つみたてNISA」対象商品は、インデックスファンドとアクティブファンドに大別されますが、アクティブファンドに関しては万人に当てはまる商品選択の基準はありません。あくまで投資家個人が納得も得心もして購入すればいいのです。その代わり、運用成績が振るわなくても、それこそ投資家の自己責任です。問題はインデックスファンド。インデックスファンドの場合、同じ資産カテゴリーに投資するファンドなら、より信託報酬の安いファンドを選ぶのが基本となります。

このときに注意すべきポイントがあります。それは、現時点で信託報酬が最安値だからといって、それが今後も長期的に続くという保証がないことです。とくに最近はインデックスファンドの低コスト競争が激化していますから、信託報酬最安値のランキングもすぐに入れ替わっている。まして「つみたてNISA」は非課税期間が20年という長期投資を前提とした制度であり、しかも現段階では口座以内でのスイッチングも認められていません。

こうしたことを考えると、「つみたてNISA」でのインデックスファンドの商品選択で重要なのは、今後も信託報酬を順次引き下げてくれるファンドということになります。これならつねに信託報酬最安値かそれに準じる水準をキープし続けることになりますから、投資家は安心して保有と積み立てを続けることができる。つまり、「つみたてNISA」で商品を選ぶときには、信託報酬引き下げの実績があるファンドを選びましょうということになる。ちなみに、2017年10月現在で信託報酬の引き下げ実績のある「つみたてNISA」対象のインデックスファンドシリーズは以下のようなものがあります。

「<購入・換金手数料なし>」シリーズ(ニッセイアセットマネジメント)
「eMAXIS Slim」シリーズ(三菱UFJ国際投信)
「たわらノーロード」シリーズ(アセットマネジメントOne)
「iFree」シリーズ(大和証券投資信託委託)
「三井住友・DCつみたてNISA」シリーズ(三井住友アセットマネジメント)

こういったインデックスファンドシリーズから気に入った商品を選んで購入すれば、ほぼ間違いはないと言えそうです。

それともう一つ。これは搦め手からの発想ですが、楽天投信投資顧問の「楽天・バンガード・ファンド」シリーズも悪い選択ではありません。楽天投信投資顧問が今後も信託報酬を引き下げるのかは未知数ですが、少なくとも投資対象であるバンガードのETFは純資産残高の成長にともなって断続的に経費率(信託報酬)を引き下げています。その恩恵を「楽天・バンガード・ファンド」シリーズも享受できるでしょう。

関連コンテンツ