サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2022年1月次運用報告が出ました。「iTrust世界株式」の1月の騰落率は-6.83%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-6.95%でした。前月に続いて若干ですが参考指数をアウトパフォームしました。2022年は1月から株価が下落する波乱の展開となっていますが、ピクテは「押し目買いの好機」だと指摘しています。
2022年1月の株式市場は、世界的なインフレ懸念から中央銀行が金融緩和縮小のペースを速めるとの思惑が強まったことから軟調に推移しました。ウクライナ情勢の混迷も相場の重しになっています。業種別では、情報技術、一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービス、ヘルスケアなどが大きく下落する一方、エネルギーは大きく上昇しています。
年明け早々から波乱含みの展開となっていますが、「iTrust」シリーズの受益者に配信する機関投資家向けレポート「Barometer」2月号によると現在の下落は「押し目買いの好機」だそうです。ピクテの景気循環指標では経済の回復基調は失われておらず、世界GDP成長率予想もコンセンサス予想を上回っています。このため2022年の株式市場は「15%前後の年間リターンを実現する可能性がある」と強気。企業の利益成長率が13%程度と2桁に達し、安定配当の継続も予想されるからです。
このためピクテは株式のウエートをニュートラルからオーバーウエートに引き上げています。とくに中国市場が昨年の低迷から回復と見ています。民間セクターへの貸し出しが改善しているほか、ウクライナ情勢のヘッジとして中国株式が注目されるとか。この視点は意外でした。また、中国市場の回復は新興国のマクロ経済にもプラスに働きます。このためピクテは中国株式の推奨ウエートをニュートラルからオーバーウエートに引き上げました。
一方、債券の先行きは暗い。米連邦準備制度(FRB)による緩和縮小と利上げのペースアップはほぼ確実な情勢ですから、債券投資は損失を被る可能性が高い。とくに米国の投資適格債とハイイールド債は割高感が顕著ですから、アンダーウエート推奨となります。
引き続き不安定な相場が続きそうですが、「も短期的な観点では、世界経済、株式市場ともに最悪期を脱した」と見ていようなので、ぜひ期待したいところです。
【ご参考】
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