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2021年7月10日

参考指数に大勝―ひふみ投信の2021年6月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年6月次運用報告書が出ました。6月の騰落率は+3.47%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.19%でした。純資産残高は6月30日段階で1509億円(前月は1450億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7139億円(前月は6798億円)となりました。5月は参考指数から大きくアンダーパフォームしていた「ひふみ投信」ですが、6月は一転して大勝です。いわゆる“コーヒーフロート戦略”が成功しています。

6月の株式相場は、世界的にインフレ傾向も一時的との見方が強まったことで堅調に推移する一方、材料の乏しさから利食い圧力も強く、日本や欧州の株式は、ぼぼフラットで推移しました。そうした中、米国株はFRB(連邦準備制度理事会)による巧みな市場コミュニケーションのせいもあって過去最高値を更新するなど独り勝ちとなっています。とくに金利上昇懸念の後退から再びグロース株が上げ基調となってきました。

こうした中、「ひふみ投信」はバリュー株とグロース株をバランスよく保有する“コーヒーフロート戦略”を採っており、6月はこれが奏功して参考指数を大きくアウトパフォームすることができました。最高運用責任者の藤野英人さんが「ひふみは長期的に成長する会社に投資をする、というところに特徴があり、グロースに傾斜した運用をしているので、グロース株が強いマーケットは得意」というように、ファンドの強みを生かすことのできた1カ月だったと言えそうです。

ここにきて新型コロナウイルスも感染力の高いデルタ株(インド株)が世界的に流行しつつあることが悪材料ですが、一方で日本も含めてワクチン接種が加速しています。ワクチン接種の普及によって経済活動がどこまで正常化するかが今後の焦点となります。「経済の再起動の恩恵を受ける銘柄に投資をしつつ、長期的なリターンを上げていこう」というのが「ひふみ投信」の今後の基本戦略となります。

私自身もワクチン接種の1回目を終えたところですが、すぐに飲みに行きたくなるなど消費欲が刺激されてきました。やはりワクチン接種の普及による経済正常化は経済に大きなインパクトを与えるだろうことを実感しているところです。その恩恵をファンドの運用にどこまで取り込むことができるか。大いに期待したいと思います。

【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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