サイト内検索
2021年6月11日

今回は大負けだけどリオープニング銘柄を仕込む―ひふみ投信の2021年5月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年5月次運用報告書が出たのて定例ウォッチです。5月の騰落率は-1.54%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.38%でした。純資産残高は5月31日段階で1450億円(前月は1456億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6798億円(前月は6760億円)となりました。久しぶりに参考指数に対して大負け。相場のキャラクターが変化しており、現在のポートフォリオがやや裏目に出ているようです。ただ、新型コロナウイルスワクチンの接種が進むことで経済活動正常化への道筋も見えてきました。そうした“リオープニング”銘柄を仕込み始めています。

5月の株式市場は、前半こそ米国でのインフレ懸念から下げ基調で推移しましたが、後半からはインフレ懸念も一時的との見方が強まったことで相場も切り返し、上昇で月を終えています。ただ、その中で「ひふみ投信」の騰落率はマイナスに終わりました。この点に関して最高運用責任者の藤野英人さんは次のように説明しています。
5月は決算の月で、当社が投資をしている会社群は予想以上の決算を出すところが多く、かつ今期の予想数字についても昨年に比べると強気の会社が増えてきました。一方で、株式市場は昨年に景気の回復を相当程度織り込んだので、決算数字の上方修正に対してもそれほど反応せず、むしろ株価の割安感の強いバリュー銘柄優位の展開になっています。
相場のキャラクター変化によって、現在のポートフォリオが裏目に出たということでしょう。そうなると、やはりポートフォリオの組み換えが必要になります。その際、やはりポイントになるのは新型コロナワクチン接種の進展動向ということになります。日本でもワクチン接種が進めば、経済の“リオープニング”が始まるからです。

「ひふみ投信」も、ここにきてリオープニング銘柄を積極的にポートフォリオに組み入れ始めました。例えば組み入れ銘柄上位を見ると、2位にHISが入っています。ある意味で、非常に分かりやすいリオープニング銘柄でしょう。今後、バリュー銘柄とグロース銘柄をバランスよく保有するコーヒーフロート戦略に加えて、リオープニング銘柄の仕込みがどうなるかが運用の見所でしょう。ぜひ頑張って欲しいと思います。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

関連コンテンツ