GW明けから、いよいよ新型コロナウイルワクチンの接種が本格化してきました。政府は7月末までに高齢者への接種を終えることを目指しており、これが実現すればいよいよ新型コロナ禍から脱出の出口が見えてきます。とくに人口の多い大都市部での接種を急ぐ必要があり、5月24日から東京と大阪に大規模接種センターも開設されます。ところがここで問題がひとつ。大規模接種センターの予約はインターネットとLINEのみとなるため、高齢者から不安の声が上がっています。
大規模接種センターは防衛省が運用を担うわけですから、恐らく事務作業に割けるリソースはそれほど多くないでしょう。そこで予約をインターネットとLINEに限定するという思い切った効率化に踏み切りました。ただ、そうなると肝心の接種対象者である高齢者が、なかなか対応できないという問題があります。ニュースでも次のような高齢者の声を伝えています。
80代女性:できません70代女性:私たちの年代ではもう手に負えません80代女性:絶対無理よ、無理だと思う
せっかく大規模接種センターが開設されたのに、予約が進まないのでは意味がありません。ではどうするべきか。こういう時こそ高齢者の息子・娘たちの出番でしょう。両親がワクチン接種を希望していたならば、インターネットやLINEでの予約を手伝ってあげればいいと思う。これは大規模接種センターだけでなく、自治体での接種でも同様です。
なにしろ、65歳以上の高齢者の子供たちと言えば―私もそうですが―、「Windows95」の時代にダイアルアップでインターネットを使っていた世代です。いわばPC・インターネット普及期の第一世代。その“キャリアの違い”を見せたいものです。
些細なことですが、こうした日常のちょっとした手助けこそ最大の親孝行では。なので、いまこそ親孝行をするべきときでしょう。