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2021年2月11日

難しい1年が始まった―ひふみ投信の2021年1月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年1月次運用報告書が出ました。1月の騰落率は+0.04%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.23%でした。純資産残高は1月29日段階で1403億円(前月は1403億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6321億円(前月は6384億円)となりました。参考指数に対して若干アンダーパフォームし、ほぼ横ばいで推移しています。世界的に株価は堅調に推移していますが、逆に運用の難易度は高まているとも言え、今年は難しい1年になりそうです。

1月は昨年末からの株価過熱感への警戒から上昇が一服し、ほぼ横ばいで着地しました。米国でバイデン政権が無事に成立し、追加経済対策のプランが発表されるなど好材料がある一方で、欧州では新型コロナウイルス禍によるロックダウンが長引くなど不安材料もあり、あいかわらず強弱材料が入り混じる展開となっています。

また、米国で株式売買アプリ「ロビンフット」を使った個人投資家たちがチャットを通じて結束し、空売りを仕掛けるヘッジファンドに対してショートスクイズ(踏み上げ)を仕掛けて勝利したことが話題になりましたが、損失を被ったヘッジファンドがその穴埋めに保有株を換金売りする動きも相場に影響を与えたようです。このあたりの動きも相場の難しさを感じさせます。

こうした中、今後は「世界的にはワクチンの生産とその配布、接種」に焦点が移っていると最高運用責任者の藤野英人さんは指摘しています。現在のところイスラエルが先行し、欧州でも接種が始まっています。これにより、どれだけの効果が出てくるかが今後の経済を左右しそうです。

ただ、世界経済が順調に正常化すれば、エレクトロニクス関連を中心に日本の輸出企業も恩恵を受けることになります。日本は国内でのワクチン接種が遅れていますから内需は依然として苦しそう。そうなると日本株の中で明暗がはっきりと分かれそうです。藤野さんも「銘柄選択の巧拙が問われる1年になる」と言うように、今年はなかなか難しい1年になりそうです。

そうした中でも「特に当社がもともと得意としている地味で地道な中堅企業の発掘が鍵になるものと思われます」ということですから、ぜひ今年も頑張って欲しいと受益者の1人として思います。

【ご参考】
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