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2020年2月28日

パニック相場でこそ平常の行動を―今月の積立投資(2020年2月特定口座)



インドネシア出張中なのですが、その間になんだか日本では新型コロナウイルスで大変な騒ぎになっているようです。こちらはとくに混乱もなく、いつも通りのジャカルタの喧騒が続いているので、なんだか不思議な気分です。そんな中で今月の積立投資を実行しました。自動積立ですから、海外出張中でも自動的に買付が行われています。これも自動化された積立投資の利点。さらに現在のようなパニック相場になると、意識せずに平常の投資を継続できることのメリットは非常に大きいのです。

今月買付けたファンドはいつも通りです。ただ、2月21日から「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬が引き下げられたのがありがたい点です。

【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)

さて、ジャカルタにいるとあまりピンとこないのですが、日本では新型コロナウイルスが大変な騒動になっているようです。このため日本の株式市場が急落していますが、いよいよ米国や欧州の市場にも新型コロナウイルス騒動の影響が及び、世界的にパニック相場の様相となってきました。こうなると、不安から投資を一時的に止めたくなる人もいれば、“買い場だ!”とばかりに買い増しに動く人も出てきます。いよいよ迷いが生じる局面なわけです。こうした状況に関して、カン・チュンドさんが非常に参考になる記事を書いています。

今やってはいけないこと(それは)安易な買い増しです(インデックス投資のゴマはこう開け!)

相場が急落したからといって、投資を止めてしまうのはあまり良い結果を生まないというのは積立投資における一種のセオリーです。ただ、逆に慌てて買い増しに動くのお勧めできないという指摘は非常に納得。株式の本格的な下落というのは、急落ではなくかなりの長期間にわたってジリジリと値を下げ、その後も上値が重い展開が長く続く状態です。本当の買い場は、そういった局面なのですが、それまでちょっとした下落のたびにチョロチョロと買い増ししてしまうと、本物の“買い場”になったときに資金が枯渇しているというのは、個人投資家の“あるある”です(私自身も過去に何度もそんな経験をしました)。

そこでカンさんは、買い増しに動く基準を定めておくことを推奨しています。例えば直近の高値から下落率が30%を超えれば買いに動くといった具合。これは確かに有効な方法でしょう。それだけ株式の評価額が下落すれば、恐らく資産全体に占める割合もかなり低下しているはず。そこで買いに動くことは、アセットアロケーション全体のリバランスという面でも意味があるはずです。

だから、現在のようなパニック相場は、あえて動く局面ではなさそう。やはり平常の資金投入を維持するというのは穏当なところでしょう。そして、パニック相場では平常の投資を実行すること自体が、それなりに凄いことなのです。たとえいつも通りの金額とはいえ、急落局面で新たな資金を市場に投じるというのは勇気のいることですから。そう考えると、やはり自動化された積立投資というのは、すごい仕組みです。パニック相場でも感情を排除して淡々と平常の投資を実行できるのですから。

そんなわけで、日本の喧騒を離れてインドネシアに居ることを幸いに相場のことなどは忘れて今日もビンタンビールを味わうのでした。体内をアルコール消毒して新型コロナウイルスに備えることにします。

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