サイト内検索
2019年3月29日
楽天証券が野村AMのETF「NEXT FUNDS」49本を売買手数料無料化―バラエティに富んだラインナップが魅力的
既に何人ものブロガーさんが報告していますが、楽天証券が野村アセットマネジメントのETF「NEXT FUNDS」シリーズの内、49本の売買手数料を4月1日から無料化します。
楽天証券、「NEXT FUNDS」シリーズ49本の取引手数料を無料化‐業界最多、84本が「手数料0円ETF」の対象に!‐(楽天証券)
「NEXT FUNDS」シリーズは非常にバラエティに富んだラインナップが魅力のETFですから、この売買手数料が無料というのは非常に魅力的です。ここにきてETFの売買手数料無料化に積極的に取り組む楽天証券の存在感が一段と高まりそうです。
今回、売買手数料が無料化された「NEXT FUNDS」49本は、シリーズ57本の内、レバレッジ・インバース型、日経225連動、TOPIX連動の8本を除いたものですが、それでも非常に多彩なラインナップとなります。特にセクター別指数や国別指数に連動するETFが充実しているのが特徴です。世界の株式や債券に幅広く投資する国際分散投資をコアにしながら、サテライトポートフォリオとして特定のセクターや国にウエイトをかけた投資をしたい人にとっては、非常に魅力的なETFシリーズでしょう。
私自身も「NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信」(1559)と「NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信」(1560)を保有しています。新興国株式への投資はMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するインデックスファンドをコアに使っていますが、この指数はどうしても中国、韓国、台湾のウエイトが高くなります。もう少し中韓台のウエイトを下げたいと考えていたので、タイとマレーシアの株式に投資するETFを少し買うことで中韓台のウエイトを相対的に下げるようにしているわけです。このようにポートフォリオに投資家の個性を反映させるのに「NEXT FUNDS」シリーズのラインナップは非常に便利なのです。
また、高配当銘柄を対象とした指数に連動するETFもあり、しっかりと分配金を受け取りながら資産の長期的成長を目指す個人投資家にとっても注目かもしれません。例えば「NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信」(1489)や「NEXT FUNDS野村日本株高配当70連動型上場投信」(1577)などは、特に資産活用層となるシニア世代などにとっては魅力的でしょう。そのほか、小型株に投資できる「ラッセル野村小型コア・インデックス連動型上場投資信託」(1312)なども、小型株に投資できるインデックスファンドが少ない中で注目です。
楽天証券は現在、国内ETFの普及を目的に「手数料0円ETF」として特定のETFの売買手数料を無料化しています。既にブラックロック・ジャパンの「iシェアーズETF東証上場シリーズ」16本、三菱UFJ国際投信の「MAXISシリーズETF」17本、楽天投信投資顧問の「楽天ETF」2本が売買手数料無料となっており、今回これに「NEXT FUNDS」49本が加わることで、計84本のETFの売買手数料が無料化されることになります。
これだけのETFが売買手数料無料になると、もはやETFを使った長期投資をするなら、証券会社の選択は楽天証券の一択となりそうな勢いです。何しろ売買手数料が無料なら、小口での毎月買付など積立投資に近いことをETFでも実行できるわけですから。換金時の手数料負担もなくなります。今後、個人投資家の間で楽天証券の存在感が一段と高まりそうです。(ちなみに私はSBI証券をメインで使っているので、楽天証券のユーザーが羨ましい。SBI証券をはじめ他のネット専業証券も、ぜひ楽天証券に対抗したサービスを始めてもらいたいものです。)
【ご参考】
楽天証券は最近、ETFの取引手数料無料化のほかに楽天カードによる投資信託の購入が可能(しかも楽天スーパーポイント付与)になるなど先進的なサービスが目立ちます。メインの証券口座として使うのにおすすめの証券会社のひとつです。ネットから無料で口座開設できます。⇒楽天証券