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2017年11月17日
日本株に投資妙味―「iTrust世界株式」の2017年10月の運用成績
サテライトポートフォリオで少額ながら積み立て投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年10月次運用報告が出ましたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の10月の騰落率は+2.60%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+2.58%でした。若干ながら参考指数をアウトパフォームしました。引き続き好調な相場が続いていますが、なかでも日本株に投資妙味があるというのがピクテの見解です。
10月の株式市場米ISM製造業景況指数などの米国の経済指標が良好な結果となったことや、堅調な商品市況などから月初から上昇基調となりました。その後、米国の税制改革や欧米の企業決算の動向などを巡って一時的に下落する場面もありましたが、日本の衆院選での与党勝利、欧州中央 銀行(ECB)の金融緩和姿勢継続などを受けて上昇基調は継続しています。
業種別では、情報技術や素材、公益などが上昇した一方、電気通信サービスやヘルスケアは下落しました。公益はエネルギー価格の上昇などを背景に上昇しました。情報技術は関連銘柄の良好な決算などによって上昇しました。総じて堅調な相場だったと言えそうです。
さらに興味深いのはこのほど受益者に配信された機関投資家向けレポート「Barometer」2017年10月号。ピクテは今後も強気の相場が続くと予想する一方で、米国株はバリュエーションが割高なことからアンダーウエイトを推奨しています。それではどの地域に投資妙味があるのかと言えば、ユーロ圏と日本だとか。とくに日本株は、魅力的なバリュエーション水準、堅調なファンダメンタルズを評価しています。
こういう海外投資家の分析というのは、なかなか日本人には気づきにくい視点を提供してくれます。日本人投資家は株価だけを見て、なんとなく割高感を持ってしまう人も多いのですが、海外の投資家は単純にバリュエーションとファンダメンタルズから判断して日本株は買いだと判断する。どちらが正しいのかは分かりませんが、ひとつの見識として押さえておいて損はないでしょう。それはやはり、今後も日本株市場に対して買いに向かえるかを左右するポイントだからです。
【ご参考】
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