2017年1月29日

考えを改めました。やっぱりiDeCoは、ほとんどの人におススメです



今年1月から個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入対象者が大幅に拡大されたことで、その注目度が高まっています。私も老後に向けた資産形成のツールとして極めて有利な制度だと考え、自分でも加入し、さらにブログでも推してきたわけです。ただし、iDeCoの利点である課税繰り延べによる優遇税制というのは、あくまで給付時に退職所得控除や公的年金等控除の枠内でこそ具現化するものですから、高額の退職金や年金がもらえる大企業のサラリーマンや公務員には、それほどメリットはないということも早くから指摘してきました。
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個人型確定拠出年金は加入者全員に大きな節税メリットがあるわけではない―高額の退職金を受け取る人は受け取り時の課税コストに注意
個人型確定拠出年金は格差是正のための制度でもある

しかし、ここにきて考えを改めました。やっぱりiDeCoは、ほとんどの人におススメの制度です。そう思ったきっかけは、相互リンクいただいているいっさんのエントリーを読んだことです。

iDeCo(イデコ)へ対応しない方がいい人はいるのか?(資産形成は時の流れにまかせて。)

まったく迂闊な話ですが、私にはこの視点が欠如していました。iDeCoは老後格差を是正する目的のほかに、ある種のリスクヘッジ機能もあるのです。
2017年1月28日

毎月分配型投信がダメな理由―仕組みが悪いのではなく、商品が不誠実なのだ



ここ数年、日本の投資信託も低コストで良質な商品が増え、ようやく普通の庶民でも安心して小口からの投資ができる環境が整ってきました。ただ、そういった良質な商品の存在に気付いている人は、まだ少数派だというのも事実。大手証券会社や銀行の“売れ筋投信ランキング”などを見ると、あいかわらず高コストなアクティブファンドや毎月分配型投信が上位を占めています。とくに毎月分配型投信に関しては、いまだに高い人気があり、日本の投資信託(ETFを除く)で純資産残高の多いものは、ほとんどが毎月分配型です。もちろん私は毎月分配型投信を購入している人を批判する気はさらさらありません。あくまで各人が納得も得心もして投資しているわけですし、そもそも毎月分配という仕組み自体に問題があるとは思っていないからです。しかし、日本で販売されている毎月分配型投信のほとんどは、商品としてダメだとも思うのです。なぜかというと、ファンドの目的と分配方針が矛盾しているから。ようするに商品として不誠実なのが問題なのです。
2017年1月27日

大和証券はiFreeをiDeCo新プランに採用するかも



少し前のニュースですが、大和証券グループとSBIグループが確定拠出年金事業で資本業務提携すると発表しました。

大和証券グループとSBIグループによる確定拠出年金ビジネスにおける資本業務提携契約書の締結について(SBIホールディングス)

大和証券グループ本社がSBIグループの確定拠出年金レコードキーピング(記録関連業務)事業を担っているSBIベネフィット・システムズの株式33.4%を取得するそうです。また、大和証券が個人型確定拠出年金(iDeCo)の新プランを立ち上げ2017年4月から両社で運営を開始するとか。iDeCo分野でやや出遅れ感のあった大和証券がSBIグループと組むというのは、なかなか興味深いものがあります。4月から始まる新プランの内容も気になるところ。もしかしたら商品ラインアップには大和証券投資信託委託の“超”低コストインデックスファンドシリーズ、iFreeを採用するのかもしれません。
2017年1月26日

上げ相場でも淡々と―今月の積立投資(2017年1月特定口座)



ついにニューヨーク・ダウ平均株価が2万ドルを超えました。“トランプ・ラリー”もそろそろ息切れと思っていたのですが、やはり米国の経済は意外と堅調なのでしょう。基本的に米国の株価が上昇すると日本の株価もつれて上がるケースが多いので、またまた上げ相場が続くのかもしれません。ただ、やっぱり相場の先行きは全く読めないもの。だから上げ相場んでも淡々と積立を続けることにしています。今月も通常通りに積立投資が約定しました。
2017年1月24日

投資の原資を作るための節約は大切だけれども、絶対にしてはいけないことがある



個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入対象者が拡大されたことで、今年からiDeCoを通じて投資に初挑戦しようという人もいることでしょう。職場の後輩も、いよいよ夫婦でiDeCoへの拠出を始めました。ただ、「毎月の掛金を新たに家計から捻出する余裕が無くて…」という人もいるでしょう。実際、結婚していて子供がいたり、住宅ローンを抱えていれば、月額2万3000円~1万2000円の余剰資金を捻出するのは実際に大変なことだと思います。そういう観点から山崎俊輔さんが参考になる記事を書いていました。

iDeCo積立金は節約で捻出 月1万円目指そう(NIKKEI STYLE)

こういう視点は非常に重要だと思う。iDeCoに限らず、コツコツと積立投資する効用のひとつは、運用によるリターンだけではなくて、投資のための原資をひねり出すことができる筋肉質な家計を作ることだと言えるからです。ただ、山崎さん指摘に付け加えて注意すべきこともあると思う。それは、投資の原資を作るための節約は大切だけれども、絶対にしてはいけないこともあるということです。
2017年1月23日

目論見書、月報、運用報告書を改めて熟読しよう



私が投資信託やインデックス投資について本格的に勉強し始めたのは5年ほど前なのですが、その当時もっとも参考にしたブログの1つが、イーノ・ジュンイチさんが運営する「ファンドの海」でした。その中でも素晴らしいコンテンツが投資信託についての解説「投資信託のガイド|ファンドの海」です。イーノさん自身が「きっとネットでいちばん詳しい投資信託ガイドです」と書いていますが、まさに掛け値なしでその通りの内容だったのです。イーノさんの解説を読んで投資信託について基本的なことのすべてを学んだわけですが、そんな中でもいまだに印象に残っている文章があります。それは「つまらないけれど目論見書と運用報告書は読んでおこう」という言葉です。

つまらないけれど目論見書と運用報告書は読んでおこう(投資信託のガイド|ファンドの海)

私は今でもこのアドバイスを遵守していて、ファンドについて疑問に思うことや調べたいことがあると、まずは目論見書を確認します。そして目論見書だけでなく月報、運用報告書を熟読しています。すると、ほとんどの疑問は解消します。最近は日本でも良質なファンドが増えてきましたから、ファンドの細かく比較する必要性も高まっています。そんなときには改めて目論見書、月報、運用報告書を熟読することをお勧めしたいと思います。

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