2017年1月24日

投資の原資を作るための節約は大切だけれども、絶対にしてはいけないことがある



個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入対象者が拡大されたことで、今年からiDeCoを通じて投資に初挑戦しようという人もいることでしょう。職場の後輩も、いよいよ夫婦でiDeCoへの拠出を始めました。ただ、「毎月の掛金を新たに家計から捻出する余裕が無くて…」という人もいるでしょう。実際、結婚していて子供がいたり、住宅ローンを抱えていれば、月額2万3000円~1万2000円の余剰資金を捻出するのは実際に大変なことだと思います。そういう観点から山崎俊輔さんが参考になる記事を書いていました。

iDeCo積立金は節約で捻出 月1万円目指そう(NIKKEI STYLE)

こういう視点は非常に重要だと思う。iDeCoに限らず、コツコツと積立投資する効用のひとつは、運用によるリターンだけではなくて、投資のための原資をひねり出すことができる筋肉質な家計を作ることだと言えるからです。ただ、山崎さん指摘に付け加えて注意すべきこともあると思う。それは、投資の原資を作るための節約は大切だけれども、絶対にしてはいけないこともあるということです。

iDeCoへの拠出は60歳まで原則引き出しができませんから、いま既に何らかの目的(子供の教育資金や住宅購入資金など)のために貯蓄や運用に回している資金を振り分けることはできません。将来の流動性枯渇リスクが高まるからです。

だから新たに原資を捻出する必要がありわけです。最良の方法は収入を増やすことですが、これは言うほど簡単ではない。そこで節約が必要になる。山崎さんは節約の方法として「方法は2つです。1つは「固定費」の削減、もう1つは「日常生活費」の削減です」と指摘しています。

この中で「固定費」の削減というのは大賛成。ここではスマートフォンやプロバイダーの契約を格安プランに変更することなどが紹介されていますが、たしかにこれだけで月額1万円ぐらいは節約できそうです。加えて、医療保険や生命保険の掛け過ぎがないかチェックしたり、住宅ローンのある人なら低金利なものに借り換えるといった工夫もできそうです。

一方、「日常生活費」の削減ですが、これは相当に注意してやらないといけないと思う。普通、節約と言えば「日常生活費」の削減にばかり関心が向きがちなのですが、固定費の削減と比べて日常生活費の削減は「労多くして益少ないし」というケースが多いからです。

とくに家計を奥さんが管理している夫婦の場合、注意が必要です。これは労働組合でお世話になっている円満プランニング代表でFPの松本真由美さんに教えてもらったことなのですが、「節約のために旦那さんの小遣いを削ることは絶対にしてはいけない」というのです。

日本の場合、世帯収入の主力は夫の収入であるケースが多いわけです。そして家計を奥さんが管理し、夫への小遣い制を採用している場合、その段階で夫の支出は相当筋肉質になっているケースが多い。それなのに、その小遣いさえも削減してしまっては旦那さんの立場がありません。「そもそも家計の中心として稼いできてくれる人に対して、さらに負担をかけるようでは、節約どころか円満な家庭生活自体が危うくなる」と松本さんは指摘していました。

私は独身なので、こうした観点はまさに目からウロコでした。しかし、よくよく考えてみれば当たり前の話なわけです(もちろん、旦那さんが家計を支配していて、ものすごく浪費家というなら話は別です。それはまた別の意味で家計の在り方を根本的に見直す必要があるからです)。

やはり節約は大切だけけれども、精神的なレベルも含めて家庭内の雰囲気が悪くなるような方法は避けるべきなのでしょう。お金は貯まったのに、家庭生活がギクシャクしたものになってしまっては本末転倒ですから。だから「日常生活費」の削減というのは、実は「固定費」の削減よりも難易度が高い。それこそ家族一丸となって取り組まなければ成功しないものなのだと思います。

【ご参考】
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