仕事が繁忙期に入っていることに加えて、子供の世話が忙しく、ブログ更新もすっかりさぼり気味です。定例記事だけはと、久しぶりの更新となりました。SBI証券のプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の9月の買付(8月拠出分)ので定例報告です。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.09889%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1085%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.058%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は9月22日段階で49.2%となり、引き続き過去最高水準を維持しています。ここにきて円安基調が一段と強まっていることから、外国資産に投資するインデックスファンドの基準価額が安定して上昇していることが寄与しました。
先月の記事でも報告しましたが、ニッセイアセットマネジメントが8月から「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬を引き下げました。これに関連して興味深い記事がウエルスアドバイザーに載っています。
資金流入が集中する先進国株式インデックスファンドは信託報酬率が年0.10%を下回る(ウエルスアドバイザー)
現在、確定拠出年金(DC)では先進国株式インデックスファンドへの資金流入が拡大しているのですが、その要因のひとつに信託報酬の低廉化があるとの指摘です。記事にあるように、信託報酬が0.1%を下回るファンドが増えており、これは「退職までの長期にわたる投資を続ける加入者にとって大きなメリットになることであり、先行して信託報酬率の引き下げが進んでいる外国株式インデックスファンドがDC市場で強く支持される要因の1つになっているようだ」としています。
インデックファンドはコストの低さが最大の付加価値ですから、低コストなファンドに資金が集中するのは当然のことです。加えて、DC専用ファンドの場合、信託報酬を抑えることは、単に商品の競争力を高めるだけでなく、一種の責務だと思います。というのも、DCというのはプランにラインアップされたファンドしか購入することができません。企業型DCにいたっては、iDeCoのように運営管理機関やプランを変更することも加入者個人ではできません。この点が、低コストなファンドが登場するたびにファンドを乗り換えることのできる通常の口座での購入とはわけが違うのです。
つまり、DC専用ファンドというのは、ある意味で加入者に対してそのファンドしか選択させない制度上の強制力があるわけです。だとするならば、DC専用ファンドは加入者に対して可能な限り低廉な信託報酬で商品を提供する責務がある。それがDC専用ファンドとしての忠実義務です。
そう考えると、ウエルスアドバイザーの記事でも紹介されている3つの先進国株式インデックスファンドは素晴らしい。そして、ぜひこうした動きが他のDC専用ファンドにも広がって欲しいと思います(とくに企業型DCにラインアップされているファンドの責任は大きいですよ)。