サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2021年1月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の1月の騰落率は+1.95%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+2.09%でした。ここ数カ月は参考指数を上回る好調な運用が続いていましたが、1月は若干のアンダーパフォームに終わりました。ただ、相場自体の堅調は続いており、とくにピクテは新興国株式と日本株式のオーバーウェイトを推奨しています。
1月は米国で民主党が議会も制したことからバイデン政権による追加経済対策への期待やIT企業の好調な決算を受けて株価も上昇して終わりました。とくにエネルギー、ヘルスケア、情報通信セクターが大きく上昇しています。新型コロナウイルスに対するワクチン接種も進展し、総じて先行きへの楽観が強まっていると言えるでしょう。
このためピクテも今後の見通しに関して強気の予想を出してきました。「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」2月号によると、2021年の世界の実質経済成長率が従来のコンセンサス予想を上回る可能性が出てきたそうです。おうした地合いを受けて、ピクテは株式のオーバーウェイトを推奨しています。
とくに期待が大きいのが新興国株式と日本株式。なかでも中国は内需、輸出ともの回復が目覚ましく、経済指標は新型コロナ禍前の水準を上回っています。中国の好調にリードされる形でアジアを中心とした新興国は経済成長率予想も上方修正されました。
やはり、なんだかんだ言ってアジア諸国は欧米と比べて新型コロナのダメージが小さかったということでしょう。その上、今後はワクチンの接種も進んでいきます。ようやく将来に明るい材料が増え始めたわけで、現在の株式市場の活況は、そんな雰囲気を反映されているのかもしれません。
日本でもようやく新型コロナワクチンの接種がスタートしました。トンネルの出口がわずかですが見えてきた感があります。この1年間は異常な状態が続いていたわけですが、ようやく正常化への道筋だけは見え始めたと言えそうです。もちろん、まだ不確定要素も多いのですが、やはり実体経済回復への筋道を株式市場は敏感に先取りしていると言えそうです。
【ご参考】
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券やカブドットコム証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン 、auカブコム証券確定拠出年金プラン
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