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2017年11月30日
人柱の役割はマニアに任せよう―今月の積み立て投資(2017年11月特定口座)
あいかわらず株式相場は底堅い展開が続いていますね。ちょっと調整があると思っていたのですが、意外と下値が堅いです。やっぱり、想像以上にファンダメンタルがしっかりしているのかなぁ。まあ、先のことは予測できませんから、今月も淡々と積み立て投資を実行しました。ここにきてインデックスファンドの低コスト競争が激しくなり、魅力的な商品が増えています。そうなると、乗り換えなどいろいろと考えてしまうのでした。
今月、買い付けたファンドは以下の通りです。
【特定口座(SBI証券)】
ニッセイ日経225インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
<購入・換金時手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.2% 信託財産留保額:なし)
たわらノーロード新興国株式
(信託報酬:税抜0.495% 信託財産留保額:0.3%)
Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
世界経済インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
iTrust世界株式
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
あいかわらず変化はありません。ただ、新興国株式インデックスファンドはこれまで「たわらノーロード新興国株式」を購入していたのですが、なんと「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の信託報酬が12月13日から税抜0.19%に引き下げられることに。さすがにこれだけの大幅引き下げとなれば、ファンドの乗り換えも真剣に検討しなければなりません。しかし新興国株式に信託報酬0.1%台で投資できるようになるとは、いまさらながら驚きます。
最近はインデックスファンドの低コスト化が一段と進み、魅力的なファンドが増えました。興味深いファンドが新規設定される動きも多いです。こうなると新商品を買いたくなるというのが人情です。ただ、改めて基本的な注意点を挙げておくと、新規設定されたファンドにすぐに飛びつくのはお薦めしません。アクティブファンドの場合は新規設定ファンドを購入するなど論外ですし、インデックスファンドといえども設定直後は品質を評価しにくいからです。
インデックスファンドの品質は基本的にコストと運用精度から判断されますが、新規設定直後はこの判断ができません。まずコスト面では実質コストが分かりません。やはり最初の決算を経た上で運用報告書を読んで実質コストを確認してから投資するべきでしょう。そしてもうひとつの品質である運用精度ですが、これも設定直後は純資産残高が小さいですから不安定になりやすい。なのである程度までファンドの規模が育ち、やはり運用報告書などで指数としっかり連動できているかを確認してから購入するべきです。
ただ、みんながそのように様子見になると新規設定のファンドに資金が集まらず、いつまで経っても運用が安定しないということがあります。だから現実問題としては設定直後から積極的に資金を投入してくれる存在が不可欠です。そこで出番となるのが投信マニアの人たち。だいたいがブロガーだったりするのでブログネタとしても積極的に新商品を買ってくれます。そしてファンドの品質についてもアナウンスしてくれるでしょう。
新規設定ファンドに最初から資金を投じるといった「人柱」の役割は、そういったマニアに任せましょうということ。普通の個人投資家にとっては、それらマニアからの情報を確認した上で、ファンドが安定してからおもむろに購入するというのが賢いやり方なのです。
でも、人柱ってすごく大事でもあります。そういった人がいるから、新規設定のファンドも拡大への端緒を得られるわけですから。だから、ぜひブログを書いているような投信マニアに対しては優しく接して欲しいということ。ようするに、このブログも引き続きよろしくお願いしますということが言いたいのでした。
【ご参考】
来年から「つみたてNISA」も始まることで、あらためて積み立て投資に関心を持つ人も多いことでしょう。まずは簡便な参考書で研究してみては。お薦めの参考書として、カン・チュンドさんの『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』と星野泰平さんの『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』を挙げておきます。ぜひ参照してみてください。