2018年3月25日

“積み立て投資vs一括投資”比較論の盲点



投資ブロガーなどの間で定期的に話題になるテーマに「積み立て(ドルコスト平均法)投資と一括投資は、どちらが有利なのか」というものがあります。この場合、有利・不利が何を指すのかによっても答えが変わってきますから、なかなか一概に答えを出しにくい。それゆえに定期的に話題になるわけです。ただ、“積み立て投資vs一括投資”比較論を議論する際に、案外と盲点になっているポイントがあるような気がします。それは、純粋な「投資」手法としての比較と、投資を含むトータルな「資産形成・運用」方法としての比較は異なるということです。
2018年3月24日

『ETF(上場投資信託)まるわかり! 徹底活用術2018』にコメントが掲載されました



このほど刊行された東京証券取引所監修のムック本『ETF(上場投資信託)まるわかり! 徹底活用術2018』に私のコメントが半ページにわたって掲載されました。最近はインデックスファンドを中心に通常の投資信託の低コスト化が急速に進んだことで、やや存在感が薄くなっているETFですが、個人投資家が低コストで国際分散投資に活用できる便利な金融商品としての可能性は色あせていません。本書は、そんなETFのことを簡便に理解できる面白い本に仕上がっています。
2018年3月22日

なぜ日本人は景気回復を実感できないのか



先日、日本経済の需給ギャップがプラスに転じたことで景気回復も進んでいるいるという記事を書きました。実際に経済指標を見ると明らかに景気は回復基調にあるのですが、あいかわらず世の中は「景気回復の実感がない」「消費は低迷したままだ」という声が溢れています。なぜ日本人は景気回復を実感できないのでしょうか。なぜ消費が回復しないのでしょうか。この疑問に対して、非常に示唆に富むレポートがニッセイ基礎研究所から出ています。

日本経済のジレンマ~消費主導の景気回復は実現しない?(ニッセイ基礎研究所)

米国と比較して日本人が景気回復を実感できない理由は、配当収入など「その他所得」が少ないからなのです。なんとなくそうだろうなと思っていましたが、こうやって丁寧に分析されると、改めていろいろと考えされられます。
2018年3月21日

1年間でiDeCo加入者数が2.5倍に―2018年3月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)の3月の買い付け(2月拠出分)が行われました。自分自身の積み立て内容は相変わらず大きな変化はないのですが、どうも最近、職場の同僚からiDeCoについて聞かれることが増えています。やはり昨年から加入対象者が拡大されたことで厚生労働省や金融機関がPR活動に力を入れていることが効果を上げ始めたようです。実際に加入者数は2017年の1年間で2.5倍になったそうです。
2018年3月20日

日本がいつまでもデフレだと思ったらえらい目に遭うかも―日本経済、9年ぶりに需要が供給を上回る



非常に気になるニュースが入ってきました、日本経済の需給の差を示す2017年の需給ギャップが0.4%となり、リーマン・ショックの起きた08年以来9年ぶりに需要が供給を上回る「プラス」に転じたそうです。

日本経済、9年ぶりに需要が供給上回る 17年の需給ギャップ、デフレ脱却の道のり確実に(SankeiBiz)

これは意外と大きなニュースでは。日本は長らくデフレに苦しんできたわけですが、どうも状況が変わりつつあるのかも。日本がいつまでもデフレが当たり前だと思っていると、えらい目に遭うかもしれません。
2018年3月18日

バランス型インデックスファンドのコスト低下を歓迎する―「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」が信託報酬を引き下げ



三菱UFJ国際投信がバランス型インデックスファンド「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬を4月11日付で引き下げると発表しました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(三菱UFJ国際投信)

これにより「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬は従来の年0.16%以内(引き下げ前は0.209%以内)となり、文字通りカテゴリー最安値となります。均等配分のバランス型インデックスファンドは、その割り切った資産配分コンセプトから人気がありますが、今回の信託報酬引き下げで選択肢としては「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の一択となったと言ってよさそうです。また、なによりここにきてバランス型インデックスファンドの低コスト化が急速に進んだことは、個人投資家にとって大いに歓迎すべきことでしょう。

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