2018年3月18日

バランス型インデックスファンドのコスト低下を歓迎する―「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」が信託報酬を引き下げ



三菱UFJ国際投信がバランス型インデックスファンド「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬を4月11日付で引き下げると発表しました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(三菱UFJ国際投信)

これにより「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬は従来の年0.16%以内(引き下げ前は0.209%以内)となり、文字通りカテゴリー最安値となります。均等配分のバランス型インデックスファンドは、その割り切った資産配分コンセプトから人気がありますが、今回の信託報酬引き下げで選択肢としては「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の一択となったと言ってよさそうです。また、なによりここにきてバランス型インデックスファンドの低コスト化が急速に進んだことは、個人投資家にとって大いに歓迎すべきことでしょう。

今回の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬引き下げは、既にEDINETの有価証券届出書で新規設定が確認されているりそなアセットマネジメントの「Smart-i8資産バランス安定型/安定成長型/成長型」に対抗したものでしょう。しかも債券比率が高い「安定型」を下回る信託報酬を打ち出したわけですから、事実上、ブッチギリでカテゴリー最安値の座を守ったことになります(バランス型インデックスファンドは債券比率が高いほど低コスト化が可能なため)。こうなると、少なくとも8資産均等配分のバランス型インデックスファンドを買う場合は、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の一択となりそうです。

また、バランス型インデックスファンドの信託報酬も0.2%を割り込む水準にまで低下したことは大いに歓迎すべきことです。とくに「つみたてNISA」の存在を考慮すると、この意味は極めて大きい。「つみたてNISA」は基本的に投資初心者に向けた制度設計がなされていますから、まずは「つみたてNISA」口座だけで投資をスタートさせる人も少なくないはず。その場合、国際分散投資に必須な定期的なリバランスをどうするのかというのはひとつの課題でした。個別ファンドを組み合わせてポートフォリオを作った場合、NISAは購入だけでなく売却でも投資枠を消費してしまいますからリバランスが難しいのです。

そこでNISA投資枠を消費せずにファンド内で自動的にリバランスしてくれるバランス型インデックスファンドを購入することが有力な選択肢になります。これなら初心者でも簡単に本格的な国際分散投資ができる。ただし、バランス型インデックスファンドはポートフォリオの資産配分がそれぞれ異なりますから、自分が目指すリスク・リターンに見合った資産配分のファンドを選ぶことが最も大切です。その上で、より低コストなファンドを選ぶべき。だから、いろいろな資産配分のバランス型インデックスファンドの信託報酬が低下することは、個人投資家にとってとても大切なことなのです。

今回の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬引き下げで、8資産均等型については素晴らしい低コスト化が実現しました。ぜひ他の運用会社さんにも負けずに他の資産配分(4資産均等型や時価総額加重平均型、GDP比率比例型など)でも低コスト化の努力を続けて欲しいと思います。

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