2018年1月28日

国が「投機」を規制して「投資」を促進する理由―「投機」はつねに「反社会性」を帯びる



仮想通貨交換・販売所のコインチェックが不正アクセスに遭い、仮想通貨「NEM」580億円相当が盗まれたました。セキュリティがグダグダだったわけで、まあ起こるべくして起こった事件というのが第一印象です。それよりも驚いたのは、NEMのような草コインを日本人が580億円も買っていたという事実です。NEMは決済手段としてはほとんど普及していませんから、保有者のほとんどは投機目的だと想像できます。日本人は「投資嫌い」だと言われますが、逆にどれだけ「投機好き」なのだと呆れました。これを機会に国は仮想通貨による投機行為を厳しく規制するようにになるでしょう。一方、国は国民の「投資」行為については大いに促進を図っています。例えば今年から始まった「つみたてNISA」制度もその一環ででしょう。では、なぜ国は「投機」を規制し「投資」を促進するのでしょうか。じつはその理由にこそ「投機」と「投資」の大きな違いがあるように思えます。
2018年1月26日

「○○投資不要論」と「投資は××だけでいい」は鏡に映った同じ姿―今月の積み立て投資(2018年1月特定口座)



すでにkenzさんがブログで紹介していますが、2010年から2017年の主要8資産クラス(配当込み指数)の年間パフォーマンス一覧が日興アセットマネジメントのコラムに載っていました。

過去の好パフォーマンス資産から考える(日興アセットマネジメント)
主要8資産の年間パフォーマンスの確認 去年最もリターンが高かった資産は?(インデックス投資日記@川崎)

いわゆる“スパゲティ・チャート”というもので、投資において将来のリターンを予測することがいかに難しいのかを示す見慣れた表です。にもかかわらず、投資の世界では定期的に「○○投資不要論」や、逆に「投資対象は××だけでいい」という意見が登場するのもこの分野のおかしな点でしょう。だからこそ、見慣れた表をあえて定期的に見ることは大切なのかもしれません。そう思いながら、今月の積立投資が約定しました。
2018年1月24日

絶好調の「NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信」―2月末に初めてタイに出張します



私は東南アジアへの投資が好きなので、そういった国や地域の株式に投資できる投資信託やETFをいくつか持っています。そのひとつに野村アセットマネジメントが運用するETF「NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信(愛称:タイ株SET50ETF)」があります。一時期は政情不安やバーツ安のせいでかなり含み損となっていたのですが、2017年頃から持ち直したことで私の評価額もプラ転し、最近では含み益を順調に増やすなど絶好調です。なぜこのETFを紹介したかというと、じつは2月末に仕事で初めてタイに出張することになったから。やっぱり自分が投資している国の経済状態を肌で感じる機会があるというのはじつに面白いことですから、けっこう楽しみです。
2018年1月23日

リバランスを実行―2018年1月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



2018年に入ってからも株式相場の好調が続いています。一方でビットコインなど仮想通貨は相次いで暴落するなど波乱含みの展開。昨年の仮想通貨の値上がりを冷ややかな眼で見ていた株式投資家からすればニヤニヤする展開なのでしょうが、これは他人事ではなく、もって他山の石とすべき現象です。株式投資も相場が好調な時ほど、リスク管理を強化しなければなりません。このほどSBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)の今年最初の買い付けが行われましたが、累積リターンは+25.1%とかなり積み上がっています 。そこで既にブログで紹介したように今月は久しぶりにリバランスも実行しました。
2018年1月22日

米国株は割高でインフレの悪影響も懸念材料―「iTrust世界株式」の2017年12月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額ながら積み立て投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年12月次運用報告が出ていたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の12月の騰落率は+2.07%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+2.94%でした。前月まで連続して参考指数をアウトパフォームしていましたが、12月はアンダーパフォームとなりました。また、iTrust受益者専用サイトからピクテの機関投資家向けレポートが配信されていますが、ちょっと気になる記述が増えています。米国株の割高感を指摘していて、先進国でのインフレ傾向が株式市場に与える悪影響が懸念材料になりそうです。
2018年1月20日

ファンドが成長すれば運用は安定し、実質コストも下がる―「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」第4期運用報告書を読む



ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち6ファンドの運用報告書が交付されました。各ファンドの実質コストまとめなどは有力ブロガーさんに任せるとして、さっそく自分が保有している「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第4期(2016年11月22日~2016年11月20日)運用報告書を読んでみました。順調に純資産残高を増やしたことが実質コストや運用精度にどのような影響を及ぼしているか気になるところです。

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