2018年1月26日

「○○投資不要論」と「投資は××だけでいい」は鏡に映った同じ姿―今月の積み立て投資(2018年1月特定口座)



すでにkenzさんがブログで紹介していますが、2010年から2017年の主要8資産クラス(配当込み指数)の年間パフォーマンス一覧が日興アセットマネジメントのコラムに載っていました。

過去の好パフォーマンス資産から考える(日興アセットマネジメント)
主要8資産の年間パフォーマンスの確認 去年最もリターンが高かった資産は?(インデックス投資日記@川崎)

いわゆる“スパゲティ・チャート”というもので、投資において将来のリターンを予測することがいかに難しいのかを示す見慣れた表です。にもかかわらず、投資の世界では定期的に「○○投資不要論」や、逆に「投資対象は××だけでいい」という意見が登場するのもこの分野のおかしな点でしょう。だからこそ、見慣れた表をあえて定期的に見ることは大切なのかもしれません。そう思いながら、今月の積立投資が約定しました。

今月、買い付けたファンドは以下の通りです。

【特定口座(SBI証券)】
ニッセイ日経225インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
たわらノーロード新興国株式
(信託報酬:税抜0.34% 信託財産留保額:0.3%)
Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
世界経済インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
iTrust世界株式
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)
【直販投信】
ひふみ投信
(信託報酬:税抜0.98% 信託財産留保額:なし)

やはり前月から変化はありませんが、今月は自由積立設定で年4回購入している「ひふみ投信」の積立月でした。また、「たわらノーロード新興国株式」は昨年12月30日に信託報酬が0.34%に引きされられました。ひと昔前までは考えられないような低コスト化で喜ばしいことです。ただ、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の信託報酬も昨年12月13日から0.19%に引き下げられています。私は基本的に設定1年未満のファンドは買わない主義なのですが、さすがにこれだけコスト差があると様子を見ながら乗り換えの是非を検討せざるを得ません。

さて、冒頭に紹介した主要8資産クラスのパフォーマンス一覧ですが、改めて見るとなかなかに味わい深いものがあります。2017年に最もリターンに優れていたのが新興国株式であり、それに次ぐのが日本株式ですから。思い起こせば2015年頃には、インデックス投資家の間でも「新興国投資不要論」がまことしやかに語られていて、私のような新興国オーバーウエート派は笑われたものです。

また、日本株式についてはいまだに「日本に将来性が無いから、日本株にあえて投資する必要なない」といった意見が一部にあります。しかし、そうやって「○○不要論」を信じて実行してしまった人は、きっちりとそのリターンを失ってしまったのですから皮肉なものです。

「○○投資不要論」とは別に「投資は××だけでいい」という意見も定期的に登場するのですが、これも「○○投資不要論」を別の言い方で表現しているのに過ぎません。いわば鏡に映った同じ姿です。そして、そういた極端な意見は、現実の相場によって裏切られるケースが多いというのも同様です。つまり、投資において過去のある一定の期間の結果を基にして将来を予想するということが、どれだけ難しいことであるか。

だからこそ各資産に国際分散投資することが、リスクを抑えることとリターンを取りこぼさないことの両面で重要だということ。そして、今年初めての積み立て投資を実行する月にスパゲティ・チャートを眺めるというのは、そういった投資の普遍的な方法論の有効性を改めて認識するのに非常に役に立つのです。

※ただし、「○○投資不要論」の中でも「外国債券不要論」については一定の理論に基づく整合性があります。だから、それはそれで立派な見識として否定しません。また、「REIT不要論」も市場規模など勘案すれば一定の合理性がありますので、それこそ好みの問題として十分ありだと考えています(実際に私も数年前からREITインデックスファンドへの投資を止めてしまいました)。
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