2016年11月17日

投資や運用に関わる人は、チャラチャラしてたらイカンのですよ



なにげなくブルームバーグのニュースを読んでいたら、非常に面白い記事がありました。なんでも米国の年金基金や寄付金基金がヘッジファンドから急速に資金を引き上げているとか。

ヘッジファンドにはこりごり-米年金基金や寄付基金が別れ告げる(ブルームバーグ)

ヘッジファンドはコストが高い上にリターンが期待はずれとなるケースも多く、なかなかコストの合理性を受益者に説明できなくなっていることが最大の要因のようです。ただ、それ以上に面白かったのは、もうひつの理由です。それは、ようするにヘッジファンドの運用者の態度が悪いということ。言われてみれば確かにその通りで、妙に納得感がある理由です。やっぱり他人の資金を使った投資や運用に関わる人は、チャラチャラしてたらイカンのですよ。
2016年11月16日

ニッセイアセットマネジメントの誠実な態度に感心する



<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドとDCニッセイ外国株式インデックスファンドの2016年11月10日の騰落率がベンチマークであるMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベー ス)から大きく乖離した問題が一部で話題になっていました。私は両ファンドとも保有し、現在も積立購入しているので少し気になっていたのですが、このほどニッセイアセットマネジメントから臨時レポートがでました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックファンド ベンチマークと運用実績の乖離について(ニッセイアセットマネジメント)
DCニッセイ外国株式インデックスファンド ベンチマークと運用実績の乖離について(同)

恐らくそうだろうと思っていたのですが、やはり原因は為替換算勘定上のテクニカル要因でした。これなら受益者としても納得です。それよりも迅速に臨時レポートを出すニッセイAMの誠実な態度に感心しました。
2016年11月15日

松井証券の「投信工房」は注目のサービス―多彩な積立システムに期待大



松井証券が2016年11月28日から投資信託の取り扱いとポートフォリオ提案・積立サービス「投信工房」の提供を開始すると発表しました。

投資信託の取扱開始およびポートフォリオ提案サービス『投信工房』のリリースについて(松井証券)

投信工房 説明資料(松井証券)※吊ら男さんから資料の存在を教えてもらいました。

これが想像していた以上に素晴らしいサービスで驚きました。なにしろ取り扱う投資信託はすべてが低コストインデックスファンド。おまけにロボアドバイザーによるポートフォリオ提案が無料提供され、毎月最低500円からの通常積み立てに加え、「毎日積立」や「リバランス積立」(特許申請中)といった多彩な積立システムが提供されています。松井証券といえばネット証券のパイオニアであり、松井道夫社長は業界の風雲児ですが、あいかわらず素晴らしい剛速球を投げ込んできます。今後、インデックス投資を実践する場合、松井証券の口座を使うというのも有力な選択肢になりそうです。
2016年11月13日

「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪」が復活



コツコツ投資家の交流会である「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」が大阪でも開催されました。数年前まである方が幹事を務めて開催されていたのですが、仕事の都合などで開催できない状態でした。それがこのたび、くは72さんらが幹事を引き継ぎ、復活開催されたそうです。その辺の事情も含めて、くは72さんが早速レポートしてくれています。

「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin大阪#1」を開催しました!

ということで、私も参加してきました。やっぱりこういった個人投資家の交流会は楽しいし、とても大事だと思うからです。
2016年11月12日

あいかわらず苦戦が続く―iTrust世界株式の2016年10月の運用成績



ピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド、iTrust世界株式の2016年10月次運用レポートが出ました。iTrust世界株式の10月の騰落率は+1.46%、参考指数であるMSCIワールド・インデックスの騰落率は+2.04%でしたから、10月もインデックスに対してアンダーパフォームしてしましました。あいかわらず苦戦が続いており、なかなかエンジンがかかってきません。ただ、アクティブファンドへの投資というのはある程度は受益者が我慢して保有を続けることが必要ともいえます。引き続き我慢の展開が続きそうです。
2016年11月11日

やっぱり”リバランス”は大切だよ



株式と債券、国内と海外といった異なる値動きをする資産でポートフォリオを組む国際分散投資を行う場合、必ず実行しなければならないのが定期的に各資産のウエートを目標とする配分に調整するリバランスです。なぜリバランスが必要かというと、ポートフォリオの資産配分が崩れることで最初に想定したリスク・リターン量から逸脱するのを防ぐためなのですが、もうひとつはリターンが向上するという“リバランス・ボーナス”効果を狙うということがあります。この点で非常に興味深いシミュレーション結果が出ました。

リバランスで9%も成績アップ 投信の分散投資(NIKKEI STYLE)

なんとリバランスを定期的に行ったポートフォリオは、リバランスを一切行わなかったポートフォリオと比べて過去10年リターンが9%も上回るケースがあったとか。あくまでの過去のデータに基づくシミュレーションですから、確実にリバランス・ボーナスが発生することを証明するものではありませんが、やはり国際分散投資においてリバランスは大切だという思いを強くさせるのに十分な結果です。

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