2016年10月10日

インデックスファンドを使えばパキスタンのような国にも低コストで投資できる



私は新興国投資が大好きなのですが、それは実際に現地に足を運んでその国の経済の勢いといったものを実感した国に投資したいからということがあります。そのひとつが定期的に訪問しているインドネシアなのですが、もうひとつ、ぜひ投資したいと思っている国がありました。それがパキスタンです。パキスタンといえば対テロ戦争で治安も悪く、経済も混乱していたのですが、最近では随分と落ち着き、経済成長も著しいものがあります。なんとかパキスタンに低コストで投資する方法がないか考えていたのですが、うれしいことに今年6月にパキスタンがMSCI・エマージング・マーケット・インデックスに組み入れられることが決まりました。それから現在まで、パキスタンの株価は素晴らしいパフォーマンスを続けています。こういった国の株式にも低コストで投資できるのが、インデックスファンドの魅力だと改めて感じます。
2016年10月9日

『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo活用入門』―給付時の注意点まで解説している点が素晴らしい



2017年1月から改正確定拠出年金法が施行され、個人型確定拠出年金(個人型DC、愛称:iDeCo)の加入対象者が大幅に拡大されます。このためiDeCoに対する関心も高まっており、法改正に対応した解説書も相次いで登場しました。そんな中、iDeCoの有効性について早くから指摘していた竹川美奈子さんによる解説書、『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』がこのほど刊行されました。個人型DCに特化した解説書としては、非常に丁寧な本に仕上がっています。とくに類書では簡単な記述に終始することの多い給付時の詳細や注意点について詳しく解説している点は特筆すべきポイントです。iDeCoの利点とされる“節税効果”について、あくまで給付時に退職所得控除や公的年金等控除が適用される範囲内のことであって、正確には「課税繰り延べ」効果であるとしっかり指摘していることは、やたらとiDeCoによる節税効果ばかりを強調する百凡の解説書とは一線を画しています。そもそもiDeCoは、退職金が無いもしくは少なく、公的年金も少額になるケースが多い自営業者・フリーランス、そして中小零細企業のサラリーマンのために用意された老後格差是正のための制度です。そういう制度の根本理念を踏まえた上で、本当にiDeCoが必要な人に向けて書かれているという意味で、極めて誠実な入門書なのです。
2016年10月8日

運用会社さん、日経アジア300ASEAN指数に投資するインデックスファンドを作ってください!



日本経済新聞がこのほど、アジアの有力企業約300社を対象とした株価指数「日経アジア300指数」シリーズ13指数を開発したと発表しました。

アジア企業の成長映す「日経アジア300指数」を公表へ(日本経済新聞社)

早速、カン・チュンドさんや相互リンクいただいているアウターガイさんも注目しています。

『日経アジア300指数』を見ていると、インデックスファンドが欲しくなる?(カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!)
日経が「日経アジア300指数」シリーズ13指数を開発(バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く)

お二人ともインデックスファンドやETFへの活用を期待していますが、私もまったく同感。とくにシリーズに含まれる日経アジア300ASEAN指数に投資するインデックスファンドが欲しい。もし、ローンチされれば、たぶんすぐ買いますよ。運用会社さん、ぜひ日経アジア300ASEAN指数に投資できるインデックスファンドを低コストで作ってください!
2016年10月7日

最もコストの低い商品を提案することがフィデューシャリー・デューティーを遵守することになる



世界最大級のETF運用会社といえば、「iShares」シリーズを展開する米国のブラックロックです。そのブラックロックが、主力ETFであるiSharesコア・S&P500 ETF(IVV)とiShares・コアUSアグリゲート・ボンドETF(AGG)の経費率(信託報酬に相当)を引き下げるそうです。その背景が、なかなか興味深い。年金運用を管轄する労働省のフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)に関するルールが2017年4月から変更されることが理由だそうです。

世界最大級のETFが運用報酬の値引き競争 新ルールで(ETF GateWay)

さすが米国は立派だ。これは日本の行政も大いに見習って欲しいところです。
2016年10月6日

SBI証券が個人型確定拠出年金(iDeCo)にDCニッセイ日経225インデックスファンドAやiFree NYダウ・インデックスを追加



またまたSBI証券が個人型確定拠出年金(個人型DC、愛称:iDeCo)で攻勢をかけてきました。11月8日から、ニッセイアセットマネジメントが新規設定した超低コストインデックスファンド、DCニッセイ日経225インデックスファンドAとDCニッセイJ-REITインデックスファンドA、さらに大和証券投資信託委託の超低コストインデックスファンド、iFree NYダウ・インデックスをiDeCoにラインアップします。

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の運用商品拡充のお知らせ~「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」などの国内最低水準の低コストインデックスファンドを追加~(SBI証券)

日経225やJ₋REITに投資するインデックスファンドは、すでにプランに存在するのですが、商品が重複するのもお構いなしに徹底的に低コスト商品を追加してきます。iDeCoは新規参入する楽天証券のプランが運営管理手数料の安さと低コスト商品のラインアップで注目されているのですが、SBI証券お得意の“後出しジャンケン”で大反撃が続いているわけです。

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