2019年5月4日

令和最初の投資行動はポートフォリオのメンテナンス



10連休も終盤になってしまいました。夫婦それぞれの実家に帰ったりで、意外とバタバタしてしまったのですが、それでもせっかくの時間を利用して、いままで積み残しになっていた作業を進めることができるのはありがたいです。そこで久しぶりに積立投資している特定口座のポートフォリオをメンテナンスしました。令和最初の投資ということになります。

インデックスファンドを使った積立投資は、最初に設定してしまえば基本的にほったらかしでいいのですが、それでも年に1回ぐらいは口座の状態を確認して、ポートフォリオの資産配分が理想とする配分から乖離していないかを確認する必要があります。そこで大きな乖離があれば、配分が低下しているファンドを買い増し、逆に配分が増えすぎているファンドを売却するリバランスを実施し、理想とする資産配分に戻してあげるのです(保有総額が小さいうちは、売却せずに買い増しだけで資産配分を調えるノーセルリバランスがお勧めです)。これがポートフォリオのメンテナンスです。

私は毎年、特定口座で積立投資しているインデックスファンドのポートフォリオのメンテナンスを1月の正月休みを利用して実施していました。ところが今年は結婚式が迫っていたこともあって忙しく、メンテナンスもできていませんでした。そこで遅ればせながらですが、今回の連休を利用して実施したわけです。自作のExcelシートに数字を打ち込むと自動的に資産配分の現状と理想とする資産配分からの乖離、そして必要なリバランスの金額などが算出されるようになっています。

その結果ですが、それほど大きな乖離はありませんでした。各資産カテゴリーとも理想とするパーセンテージから1~2ポイント程度の乖離になっていました。私の場合、特定口座での積立はバランスファンドをコアに、個別ファンドで微調整するする方法を採用しているので、基本的に大きな乖離にはなりにくいのです(バランスファンドの部分は自動的にリバランスされているため)。ということで、今回はリバランスの必要はなしと判断しました。

ポートフォリオのメンテンナスと言っても、この程度の作業を年1回実施するだけ。しかし、これがインデックスファンドによる国際分散投資では非常に大事なのです。そうすることによって自分のリスク量を一定にし、知らない間にリスク過剰になるのを防ぐ。そして、場合によってはリターンも高めてくれる可能性もあるのです(いわゆる“リバランス・ボーナス”)。

最近は低コストな全世界株式インデックスファンドなどが登場したことで、こうしたリバランスすら必要ないケースも増えているのですが、その場合は例えば無リスク資産とリスク資産の比率を確認することがポートフォリオのメンテナンスとなります。いずれにしても“ほったらかし投資”と言えども、やはり年に1回ぐらいはメンテナンスをすべき。なので、これまであまりポートフォリオのメンテナンスをやっていない人は、今回の連休などを利用して口座のメンテナンスをやってみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
やっぱり”リバランス”は大切だよ
ポートフォリオのリバランスが必要な本当の理由

関連コンテンツ