2018年12月28日

2018年にPVの多かった記事5選



2018年もあとわずかです。今年はプライベートが少し忙しくなったこともあってブログの更新頻度は若干低下したのですが、それでも多くの方に記事を読んでもらうことができました。どうもありがとうございます。そこで今回は、2018年にPVの多かった記事5選をランキング形式で紹介します。

第5位
株価暴落で明らかになる“不都合な真実”―リスク許容度の範囲内で投資している人だけが儲けることができる

株価が暴落するとなんだか世の中の人すべてが売りに回っているように感じて不安にあるものですが、市場というのは常に売りと買いが均衡したところでしか成立しません。どれだけ暴落しても、株価が成立しているというのは、それを買っている人がいるということ。そこで「買い」に回ることのできる人が最終的に利益を得るというのが市場のメカニズムです。

第4位
どんどん増える配当金収入―日本も恐るべき格差社会に突入している

日本でも経済格差が問題になっていますが、その要因の一つが配当収入の有無では。この傾向は一段と強くなっていて、株式を保有している家計と、そうでない家計では日々のキャッシュフローの質が変わってくるほどです。経済格差の拡大というのは社会の安定性を確実に損ねるので、非常に心配な傾向です。いかに社会の活力を棄損しない形で再分配の実現するのかということがこれから世界的な課題になっていくのではないでしょうか。

第3位
「暴落したら全力買いだぜ」が実行できるほど現実は甘くない―リーマン・ショックから10年に寄せて

ここ数日、ちょっとした暴落が起こっていますが、全力買いできた人は少なそうです。まあ、そんなもんです。相場の底で買うことができればベストなのですが、悲しいかな相場の底というのは事後的にしか認識できないものです。その意味でも暴落時の全力買いなどは現実的にはできません。ちなにみ、本当に全力買いする気なら、サラリーマンはそのタイミングを簡単に見つけることができます。それは自分の勤務先企業の業績が悪化し、ボーナスや給与が減少したときでしょう。その時こそ相場は底に近い。ただし、その時に投資に回す余裕資金があるかどうかは定かではありません。

第2位
「楽天・バンガード・ファンド」シリーズのポテンシャル

昨年の記事ですが、相変わらずよく読まれているところを見ると、やはり「楽天・バンガード・ファンド」シリーズへの関心の高さをうかがわせます。実質コストがややかさんでいるのではないかといった指摘もありますが、これは新規設定のファンドにはよくあることなのであまりに批判されるのはちょっと気の毒に感じました。そうした課題を差し引いても、低コストで国際分散投資ができる期待のファンドだという評価は変わりません。なによりバンガードのETFに簡便に投資できる点は、バンガードのブランド力を考えても、ものすごく魅力的です。

第1位
トルコリラの暴落で焼かれた人は改めて為替や投資について勉強し直した方がいい

この記事が今年もっともPVが多かったというのは、私自身でも意外でした。それにしてもFXなど通貨取引では個人投資家が“狩られる”ことが多いのですが、なぜかその反省が全く生かされず、定期的に同じ状況が繰り返されます。おそらく“狩られた”個人投資家のほとんどがそのまま市場から退場する一方で、新規参入の個人投資家が取引を開始するという構造があるのかもしれません。そうなると失敗の経験が蓄積されないので、また同じパターンで“狩られる”。そう考えると、こういった記事を書いておくことも無駄ではないのかもしれません。

全体の印象としては、相場の不安定化に関連した内容の記事がよく読まれています。やはり現在の市場動向を反映しているのでしょう。確かに2018年の投資環境は、とくに後半から厳しさを増しました。ただ、来年はもっと厳しくなってもおかしくないと思う。そういった中でもブログを通じていくばくかのメッセージを発することができればと思います。引き続き御愛顧いただければ幸いです。

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