2018年11月11日

新しい愛機がコレクションに加わる―「セイコー プレザージュ SARX055」の叙景的な魅力



結婚が決まってから無事に結納を終え、婚約者には結納金と婚約指輪を贈ったのですが、その際に彼女から記念品としてセイコーの機械式腕時計をプレゼントしてもらいました。今回も2人で事前に選んだのですが、実際に使ってみるとなんとも素晴らしい1本だったので、新しい愛機としてブログで紹介したくなりました。やはり国産の腕時計はセイコーがもっともお気に入りです。

婚約指輪や結納金のお返しに女性の側から記念品を贈るのは一般的なことですが、意外と難しいの商品選び。やはり末永く身に着けることができるものということで、定番は腕時計でしょう。もっとも、よく結納の返しに海外の高級ブランド時計を贈られたという話がありますが、あれは主に関東での話です。関東は結納の返礼には結納金の半分返しが多いですが、関西は1割返しが相場。そこで予算内で買えるブランドして国産の機械式腕時計をリクエストしたわけです。

そしてプレゼントしてもらったのがセイコーの機械式腕時計「セイコー プレザージュ SARX055」。これは素晴らしい1本です。まず驚くのがその軽さ。ケースとベルトは純チタン製なのです。また、チタンは光沢の少ない金属なので、どうしてもダルな印象になりがちですが、ダイヤシールドという特殊加工によってポリッシュ部分はかなりの光沢を実現していることにも驚きます。

それにもまして素晴らしいのがデザイン性です。文字盤は和紙のような独特の微細な型打ちパターンが採用されていて、しかもインデックスと長針・短針が異様なほどに磨き上げられている。このためマットな文字盤の上で角度によってインデックスや針がキラキラ輝く。そして秒針が深みのあるブルー。モノトーンの文字盤の上に鮮やかな差し色となり、叙景的ですらある雰囲気を醸し出します。海外では“スノーフレーク(雪の結晶)”という愛称が付けられているようですが、言い得て妙です。

風防はサファイアガラスですが、反射防止コーティングが驚くほどしっかりと施されていることも、文字盤の美しさを際立たせています。もちろんデザインだけでなく中身も文句ない。ムーブメントは実績十分のCal.6R15を搭載。50時間のパワーリザーブを持つ自動巻ムーブメントです。10気圧防水もあって、美しさと実用性を高いレベルで実現した、いかにもセイコーらしい質実剛健さも忘れていません。

はっきり言って、同価格帯の海外ブランド時計と比べても一格も二格も上の仕上がりです。すっかり気に入ってしまいました。やはりフォーマルっぽいスタイリングの際には、オーソドックスな三針タイプの腕時計は欠かせません。控え目で派手にならず、それでいてよく見ると艶っぽさもある「セイコー プレザージュ SARX055」は、すぐに愛用の1本として私のコレクションに加わりました。婚約の記念品として本当に素晴らしいものをいただいたと思います。

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