2021年3月20日

なぜ課税繰り延べは有利なのか―2021年3月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績

 

あいかわらず好調な相場が続いているので、SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)も評価額がどんどん増えています。このほど3月の買付(2月拠出分)が約定しましたが、評価額はまたもや過去最高を更新しました。おまけに今月は確定申告をしたので、実際に掛金がどれだけ所得控除されたのかを確認することになり、iDeCoの課税繰り延べの大きさに驚きます。もっとも、iDeCoの税制優遇措置というのは基本的に課税繰り延べですから、あくまで中立。なので単純に「節税」と言ってしまうのは語弊があります。では、なぜ課税繰り延べは有利なのでしょうか。
2021年3月17日

楽観はいずれ大きな問題となる―「iTrust世界株式」の2021年2月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2021年2月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2月の騰落率は+2.75%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+3.76%でした。前月に続いて市場平均からアンダーパフォームしており、やや調子を落としています。一方、今後の市場動向に対してピクテは引き続き強気の姿勢を示しているのですが、やや気になる指摘も増えてきました。投資家の市場に対する楽観は、いずれ大きな問題になる可能性を指摘しています。
2021年3月14日

「収入-消費=資産形成」から「収入-資産形成=消費」の時代へ

 

最近、若い世代の間でも将来に向けた資産形成に真面目に取り組む人が増えていると言われていますが、その傾向を裏付ける可能性のあるデータが出てきました。フィデリティ退職・投資教育研究所が毎年実施している「ビジネスパーソン1万人アンケート」によると、“資産運用派”が“節約派”を始めて上回ったそうです。なんとなく時代の変化を感じさせる結果です。
2021年3月13日

新興国株式が牽引した2020年―「世界経済インデックスファンド」の第12期運用報告書を読む

 

私が積立投資のコア商品として愛用している「世界経済インデックスファンド」の第12期(2020年1月21日~2021年1月20日)運用報告書が出ました。2020年は“コロナ・ショック”による大暴落があったのですが、終わってみれば上昇相場だったという実に奇妙な1年だったということが「世界経済インデックスファンド」の騰落率にも表れています。
2021年3月10日

久しぶりの大負け―ひふみ投信の2021年2月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年2月次運用報告書が出ました。2月の騰落率は-0.88%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+3.12%でした。純資産残高は2月26日段階で1393億円(前月は1403億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6239億円(前月は6321億円)となりました。昨年は絶好調だった「ひふみ投信」ですが、2月は久しぶりに参考指数に対して大負けです。ここにきて相場のキャラクターが変化しているようで、再びポートフォリオの組み換えが必要になりそうです。
2021年3月8日

公的年金の積立金をすべて国債で運用するとどうなるか

 

現在、日本の公的年金制度は現役世代が納める保険料を原資として受給者への年金支払いに充てる賦課方式が採用されています。その上で収支のバランスをとるための調整弁として過去に積み上げた資金を運用しているのが年金積立金管理運用独立法人(GPIF)です。GPIFの運用は国内外の株式と債券に投資することで行われているのですが、「国民の年金資金を株式に投じるのはケシカラン。100%安全な国債で運用すべき」という批判が常に寄せられています。そして、年金積立金を株式に投じることを批判する人の中には、その根拠として「米国では公的年金基金が株式で運用するを禁止している」と指摘する人もいます。これは確かに事実です。では、公的年金の積立金すべてを国債で運用している米国の現実はどうなっているのか。なかなか興味深い報告が出てきました。

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