2018年6月20日

「となりの人」はもう投資を始めている―2018年6月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



先日紹介したNightWalkerさんの著書『世界一ラクなお金の増やし方 インデックス投資はじめました』の中に印象深いフレーズがありました。それは、投資について「『となりの人』はもう始めているかもしれない」という言葉です。これはあながち嘘ではありません。企業型と個人型わ合わせた確定拠出年金(DC)加入者が急速に拡大しているからです。企業型DCと個人型DC(iDeCo)を通じて普通の庶民の間で投資が少しずつ、しかし確実に普及しようとしている。私はSBI証券でiDeCoに加入していますが、このほど6月の買い付け(5月拠出分)が行われました。相場はヨコヨコの展開だったことで6月18日段階での累積リターンは17.1%と前月から変わっていません。
2018年6月18日

ボラティリティ上昇が今後の「基準」に―「iTrust世界株式」の2018年5月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額だけ積み立て購入しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2018年5月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の5月の騰落率は+0.05%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+0.11%でした。5月は北朝鮮問題やイタリアの政局混乱など地政学リスクがいろいろと動いたことで相場も方向感を失った感があり、ほぼ横ばいで推移しました。こうした中、「iTrust世界株式」は前月に続いて参考指数に若干のアンダーパフォームとなっています。今後の市場動向も非常に気になるところですが、ピクテはボラティリティが上昇した状態が今後の「基準」になると指摘しています。
2018年6月17日

『世界一ラクなお金の増やし方 インデックス投資はじめました』―資産形成・運用を“生活化”した先達の貴重な証言



インデックス投資ブロガー界の“仙人”ことNightWalkerさんの初の単著である『世界一ラクなお金の増やし方 インデックス投資はじめました』が刊行されました。これはなかなか貴重な本です。近年、日本でも普通の庶民が普通に資産形成・運用を日常生活の中に組み込むことが求められるようになっていますが、そういった資産形成・運用の“生活化”に成功した先達による貴重な証言だからです。
2018年6月16日

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が登場―米国株式インデックスファンドの大本命か



すでに何人ものブロガーさんが報告していますが、三菱UFJ国際投信が7月3日付で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を新規設定します。

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の設定について(三菱UFJ国際投信)

超低コストインデックスファンドとして注目が高まる「eMAXIS Slim」シリーズですが、新商品は人気が高まっている米国株式インデックスファンドでした。しかもベンチマークは本筋ともいえるS&P500です。信託報酬は税抜0.16%以内となっており、カテゴリー最安値となります。これは米国株式インデックスファンドの大本命になる可能性があります。
2018年6月15日

金融機関による“ハメ込み”は世界共通の悪弊




ブルームバーグを読んでいたら、非常に面白い記事がありました。

ヘッジファンドの一押し銘柄、実は処分売り対象-大学院生が研究論文(ブルームバーグ)

あいかわらずヘッジファンドへのdisりが大好きなブルームバーグですが、今回もふるっています。でも、これって米国のヘッジファンドに限ったことではありません。金融機関が個人投資家を“ハメ込む”のは、どうやら世界共通の悪弊のようです。
2018年6月13日

企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入している事業主は、もっと真摯に投資教育をやりなさい



日経新聞によると企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入する企業が増えています。

確定拠出年金導入、3万社突破 政府目標上回る(「日本経済新聞」電子版)

企業型DC導入企業の増加で、個人型DC(iDeCo)と合わせた確定拠出年金加入者は延べ733万人となり、20~60歳の9人に1人が加入していることになるとか。よくよく考えると、これは凄いことで。米国ですでに起こったことですが、やはり確定拠出年金の普及が、投資の裾野を確実に広げていく。一方、問題もあります。企業型DCを導入しても、加入者のかなりの部分が元本保証商品での運用を行っており、実際の投資に足を踏み出せていないという実態です。なぜそうなるのか。はっきりいて企業型DCを導入している事業主の責任です。企業型DCの導入に際して義務付けられている投資教育が実に貧弱なために、「どうしたらいいのか分からない」という加入者が多い。だから、企業型DCを導入している事業主には、もっと真摯に投資教育をやりなさいと言いたい。

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