2017年5月9日

毎月分配金を欲しがる人には個人向け国債とETFを薦めなさい―お薦め商品を考えてみました



今回の記事は先日の記事の応用編です。金融庁に激しく批判されたことで金融機関も毎月分配型投信の販売がやりにくくなっているわけですが、一方でリタイア層を中心に長期的な資産の成長ではなく定期的なインカムゲインを現金で得たいというニーズは確かに存在します。こういうニーズに対して金融機関はどのように応えるべきでしょうか。私は「それでも毎月分配金が欲しいんや!」という人に対して金融機関は毎月分配型投信のような歪な商品ではなく個人向け国債とETFを組み合わせたポートフォリオを薦めるべきだと考えています。そこで“もし私が証券会社の営業マンだったら”という仮定で、ひとつ商品提案してみましょう。
2017年5月7日

毎月分配型投信の衰退は「投信不信」の顕在化ではなく「正常化」への第一歩



ゴールデンウィーク最終日ですが、日経新聞の1面記事がなかなか強烈で、SNSなどを見ていると金融クラスターをザワつかせています。

投信不信 迷うマネー 金融庁批判で「毎月分配」自粛 14年ぶり資金流出(「日本経済新聞」電子版)

金融庁が毎月分配型投資信託を激しく批判したことで金融機関が販売を自粛したところ、投信の販売自体が細ってしまったという笑えない話です。やや論理構成に疑問もある記事ですが、全体としての趣旨はわかります。そして結論が「毎月分配型の販売自粛があぶり出したのは根深い投信不信だった」とのことですが、別にそれを嘆く必要はないと思う。なぜなら毎月分配型投信の衰退は「投信不信」の顕在化ではなく「正常化」への第一歩だと思うからです。
2017年5月6日

株主優待投資家さんたちとのオフ会に参加しました―株主優待狙いの投資は意外と難易度が高い



先日、ゴーヤーちゃんぷるさんからお誘いいただいて、インデックス投資家と株主優待投資家による合同オフ会に参加しました。肝心のゴーヤーちゃんぷるさんが体調不良で当日欠席するなどアクシデントもあったのですが、なかなか普段は交流することの少ない株主優待投資家さんたちとの交流は興味深いものがありました。私は基本的に過剰な株主優待制度に対して批判的なのですが、貧乏な“庶民”でもあるので「株主優待券が使える店でお得に飲みましょう」と言われると、ホイホイ出ていくのです。
2017年5月5日

ジワジワと、そして確実に普及する確定拠出年金―日本人の投資文化を変える“静かな革命”かも



ゴールデンウィークということもあり、妹夫婦が甥っ子を連れて帰省してきました。その妹から「楽天証券からiDeCo(個人型確定拠出年金)の資料を取り寄せたよ」との報告がありました。やっぱり運営管理手数料の安さが魅力だとか。妹よ、その判断は100%正しい。ちょうど同じころ、今度は弟から「確定拠出年金は、どんな商品を積み立てたらいいの?」という質問も。弟の場合、勤務先の厚生年金基金が解散し、9月から企業型確定拠出年金に移行することがほぼ決まったそうです。私は3人兄弟(兄妹)なのですが、既にiDeCoに加入している私を含めて、3人全員が確定拠出年金に加入することになります。なるほど、確かに確定拠出年金は個人型と企業型を合わせてジワジワと、そして確実に普及していくのだということを改めて実感しました。これは今はまだ小さな変化ですが、将来的に日本の投資文化を根本的に変えてしまう“静かな革命”の萌芽ではないかという印象を強く持っています。
2017年5月4日

「相互リンク&お薦めブログ」を大幅拡充しました―相互RSS導入で更新情報も分かります



ゴールデンウィークで時間に余裕ができたので、久しぶりにブログをメンテナンスしました。もうお気づきかもしれませんが、「相互リンク&お薦めブログ」を大幅に拡充しています。これまではフッター部分にリンク一覧を掲載していましたが、あまりにもリストが長くなったので内部ページ化しました。そのかわりに相互RSSを導入したので、リンク先の更新情報が分かるようになっています。定期的に読んでいるブログのほか、Twitterやオフ会を通じて交流いただいている方々のブログも一気にリストに追加したのでちょっとしたブックマークとしても使えます。いずれも素晴らしいブログばかりですので、ぜひ訪問してみてください。
2017年5月2日

投資対象として、ゴールドってどうよ?



先日、知り合いと雑談していたら「投資対象として、ゴールドってどうよ?」と聞かれました。その知り合いは投資に関してあまり詳しくないのですが、そんな人からも「ゴールド投資」の話題が出るとは、さすが“究極の実物資産”だと感心。確かにインフレヘッジとしてゴールドをポートフォリオの一部に組み込んでおくというのは、昔から資産保全のセオリーとしてありますし、ひとつの見識だとは思うのですが、その時は「あまりお勧めできない」と答えました。なぜかというと、日本人にとってゴールド投資は国際資本循環構造の観点から、思ったほどのリスクヘッジ機能を発揮できないと感じているからです。

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