主にNISA口座を使って実践している積立投資の定例報告です。4月のトランプ関税ショックによる株価大暴落以降、なんだかんだで株価は順調に回復し、日経平均株価も再び4万円台を回復しました。おかげで私の金融資産の評価額も順調に回復し、5,000万円を超えました。準富裕層に復帰です。
SBI証券で6月に購入したのはいつも通り以下のファンド。このうち、「ニッセイグローバルリートインデックス<購入・換金手数料なし>」はVポイントを使っての少額購入。以前からやっている「クレカのポイントで世界の不動産に投資する」という夢のある企画です。なお、6月21日付でニッセイアセットマネジメントの「購入・換金手数料なし」シリーズの名称が微妙に変更され、「購入・換金手数料なし」の表記位置が冒頭から末尾に移動しています。
【NISA口座(つみたて投資枠)】
「ニッセイ外国株式インデックスファンド〈購入・換金手数料なし〉」
(信託報酬:税抜0.0899% 信託財産留保額:なし)
【特定口座】
「ニッセイグローバルリートインデックス<購入・換金手数料なし>」
(信託報酬:税抜0.27% 信託財産留保額:なし)
6月はイスラエルによるイラン攻撃など中東情勢が急激に悪化するなど地政学リスクが高まったのですが、紆余曲折がありながらも最終的に株価は順調に上昇し、28日には日経平均も4万円台を回復しました。とにかく半導体関連銘柄の上昇が大きく、相場をリードしています。好調な相場を受けて、保有資産の評価額も順調に回復し、ついに5,000万円を再び超えました。
金融資産が5,000万円を超えるというのは、私のような庶民にとっては一つの節目でしょう。が定義するところのいわゆる“準富裕層”の仲間入りができたということですから。じつは昨年に一瞬だけ準富裕層の仲間入りをしていたのですが(知らない間に準富裕層の仲間入り―2024年の運用成果と資産状況)、4月のトランプ関税ショックで大幅に資産が減り、準富裕層から転落していました。しかし、慌てることなくコツコツと積立投資を継続し、さらに個別株は少しだけナンピン買いしたことで、想定以上に早く準富裕層に復帰することができました。
ちなみに私は今年49歳で、年収は500万円台の零細企業勤務のサラリーマンです。世の中全体で見れば“中の下”といったクラスですが、それでも10年以上コツコツと投資を続けていれば、準富裕層になれるのです。私はあまり自分の資産額を具体的にを公にしないようにしているのですが、今回あえて公表したのは、いま同じように資産形成している同世代や、これから始めようと思っている若い世代に向けて、正しい資産形成の成果を少しでも可視化することで参考にして欲しいと思うったからです。
そうれともう一つ、現在において資産形成・運用はもはや単純な“利殖”ではなくなっているということを強調したい。日本は長らくデフレ経済が続きました。デフレ下では資産形成・運用などあまり気にしなくてもそれほど問題なかったのですが、いまやインフレ経済に突入しています。インフレ下では、なにもしなければジワジワと購買力が失われていきます。つまり、インフレ経済の下では、資産形成・運用は庶民にとって単なる“利殖”ではなく深刻な“生活防衛手段”なのです。
実際に私も現在は給与収入だけを見れば物価上昇による実質的な購買力の低下に悩まされています。以前より明らかに手元に残る現金が減りました。ところが資産は増えて、準富裕層の仲間入り。個別株からの配当収入も増え、これが購買力の低下を補っています。だからこそ多少の値上げなど気にせずに必要なもの、欲しいもの、したいことにどんどんお金を使うことができています。それは、投資によって生活が守られているということを意味します。
こういう状況が、世の中全体にとって良いことなのかという疑問は別の問題としてありますが、そういったマクロな問題を考える前に、まずは家計というミクロな問題を解決することが庶民にとって大切です。我々は霞を食って生きているのではないのですから。そして、「恒産なくして恒心なし」あるいは「衣食足りて礼節を知る」というように、ミクロな問題を解消してこそ、マクロな問題について認識する契機が生まれるともいえるのです。