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2025年7月14日

参考指標に大勝―ひふみ投信の2025年6月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2025年6月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。6月の騰落率は+3.36%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.96%でした。純資産残高は6月30日段階で1737億円(前月は1687億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高8873億円(前月は8594億円)となりました。久しぶりに参考指数に対して大勝しています。

6月は、上旬こそ中東情勢の悪化に対する懸念などから株価は下落傾向となっていましたが、下旬からはイスラエル・イラン停戦合意などを受けて地政学リスクが後退したと見られたことや米国の金利低下などを好材料に株式市場は上昇に転じました。特にハイテク関連銘柄の一部への買いが回復し、相場を押し上げています。

こうした中、「ひふみ投信」は久しぶりに参考指数に対して大幅にアウトパフォームすることに成功しています。運用責任者の藤野英人さんは「関税による影響が軽微かつ成長期待の高い企業への投資に加えて、出遅れていた金融株や関税を追い風に変えることのできる外需シクリカル銘柄(景気敏感株)への投資も拡大させた」ことが奏功したと述べています。

また、6月から「これまで出遅れていた金融企業や関税による影響を乗り越えていける外需シクリカル企業への投資も積極的に行ない、結果的に現金比率は低下しました。引き続きマクロ環境の不透明感が強い相場が継続すると考えており、外需・内需や為替、コモディティの変動に左右されにくいポートフォリオを構築するように心掛けています」とも。

最近は苦戦が続いている「ひふみ投信」ですが、久しぶりに“ひふみらしい”成績を見ることができて受益者としては一安心です。引き続き頑張って欲しいと思います。

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