2023年8月1日

真夏のスタイリングに便利なグルカサンダル

 

さすがに8月に入ると夏真っ盛りで、連日異常な暑さです。さすがにこれだけ暑いと、着るものにかまっていられません。クールビズということもあり、最近では通勤スタイルも綿やリネンのスラックスやチノパンに半袖シャツやポロシャツになっています。ただ、こういったスタイリングで困るのが靴。チノパンやカラージーンズならスニーカーが合うのですが、スラックスだとさすがにスニーカーにはちょと違和感がある。やっぱり革靴が履きたい。そういった悩みを解決してくれる便利な革靴が、グルカサンダルです。

真夏の暑さでスタイリングが軽装になると、どうしても革靴が合わせにくくなります。とくに半袖開襟シャツやポロシャツにカジュアルなパンツだと、ローファーでもちょっと足元が重たい。結局、スニーカーを合わせるしかないのですが、やはり革靴好きとしては見た目も履き心地も軽快な夏用の革靴が欲しいと思う人が少なくないようです。

そういったニーズを受けてか、ここ数年で人気が高まっているのがグルカサンダルです。グルカサンダルというのはアッパーがレザーの編み込みになっているサンダルで、かつて英国の傭兵部隊であるグルカ兵が履いていたことに由来します。通気性が高い上にホールド感があり、おまけにデザインによってはかなりドレッシーな見た目になります。最近ではいろいろな革靴ブランドがグルカサンダルをラインアップに加え、すっかり定番になりました。

ただ問題は、サンダルなのでどうしても夏限定の靴だということです。しょせんサンダルなので、あまりに高価なものを買うのも抵抗がある。そう思っていたら昨年、GUが激安グルカサンダルを販売しました。たまたまセールで1000円台に値下がりしていたので購入し、これは便利だと思いました(GUのリアルレザー製グルカサンダルを買ってみた)。

そんなわけで昨年はGUのグルカサンダルを愛用していたのですが、しょせんは1000円台の革靴です。ライニングやインソールの材質がチープで履き心地が非常に悪い。やはりサンダルとはいえ、もう少しマシなものが欲しいと思っていたところ、見つけたのが洋服の青山のブランド「モアレス」のグルカサンダル。たまたま青山の店を覗いたら、現品限りの在庫処分品としてプロパー価格の50%OFF、1万円ちょっとの値段で売られていました。

よく見ると、これがなかなかの掘り出し物。アッパーのレザーは非常に柔らかなグレインレザーで、ライニングやインソックも本革が使われています。おまけに製法はグッドイヤーウェルト製法という本格的な作りのグルカサンダルです。これは面白いと試着したところ、サイズもぴったり。現品限りの商品なので、これは何かの縁だと衝動買いしてしまいました。

実際に履いてみると、さすが本格的な製法と材料で作られたものは違います。GUのグルカサンダルとは履き心地に天と地ほどの差がある。やはり1000円台の革靴と1万円台の革靴では、比べるのもおこがましいということです。おかげで今年の夏はモアレスのグルカサンダルが大活躍してくれています。やはり真夏のスタイリングにグルカサンダルは非常に便利なのでした。

ところで、このモアレスのグルカサンダルはどこで作られているのでしょうか。モアレス自体は青山の洋服ブランドですから、どこか革靴メーカーでOEMしたものであるのは確実です。そして生産国を見るとインドネシア。そこでふと感じたのが、インドネシアの本格革靴ブランドして日本でも人気のあるジャランスリワァヤの別注品と非常によく似ていることです。例えば、このビームス別注などとはデザインや仕様、縫製の感じが非常によく似ています。もしかしたら青山のモアレスのグルカサンダルもジャランスリワァヤか、その関連工場で作られたのではないかと密かににらんでいるのでした。

関連コンテンツ