最近、仕事が非常に忙しくなり、残業続きでした。また、家に帰れば娘の世話や家事分担もあるので、なかなかブログを書く時間を確保できなくなっています。久しぶりのブログ更新ですが、私も家族も元気にやっています。そして、どんなに忙しくても個人型確定拠出年金(iDeCo)の9月の買付(8月拠出分)は自動的に約定しているので、じつに助かるのでした。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1085%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.058%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は9月22日段階で+38.4%となりました。ここにきて株価もやや軟調となっていることから評価額は減少傾向となっています。こういう下落局面でしっかりと買付を続けることが積立投資の最も大事なポイントなので、引き続き淡々と運用を続けていきたいと思います。
さて、iDeCoは公的年金を補完する制度ですが、なぜそれが重要なのかということについて面白い記事がありました。老後に年金を月20万円もらうためには、現役時代にどれくらいの年収が必要だと思いますか。これがなかなか険しい道なのです。東京海上日動あんしん生命が運営するサイト「マネコミ!」に次のような記事が掲載されています。
年金を月20万円もらうために必要な年収はいくら?(マネコミ!)
詳細は記事を読んでもらうとして、結論として厚生年金に加入するサラリーマンだと40年間加入の場合で、なんと平均年収で739万円必要なのです。当然、若い頃の年収そんなにないでしょうから、平均で約740万円になるためには中高年段階で相当の高収入にならないといけません。恐らく、ほとんどのサラリーマンは条件をクリアできないでしょう。実際に月20万円の年金を受給している人は現在でもかなり少数派です。
月20万円といえば、それこそ初任給以下の水準なのですが、そのレベルの金額すら年金でもらうための道は極めて険しいのです。だからこそ、公的年金を補完するための準備を整えておくことが不可欠。その有力な選択肢のひとつがiDeCoです。
一方、記事には心強い記述もありました。「年金を月20万円もらう」というのは、あくまで個人ベースでの試算だからです。これを世帯収入で考えると様相が変わってきます。専業主婦(主夫)世帯だと必要な平均年収は約385万、共働きだと約193万円まで低下します。つまり、現行制度だとやはり結婚することが有力な老後資金対策になるし、最終的には共働きが最強ということです。
もっとも、共働きをするためには夫婦で家事や育児をしっかりと分担することが欠かせません。私が常々、「最強の老後資金対策は夫が家事育児をすること」と主張している理由です。
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【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』、山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』、田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。