2022年5月31日

“ほったらかし投資”も進化する―今月の積立投資(2022年5月特定口座)

 

あいかわらず不安定な相場が続いてますが、今月も積立投資を淡々と実践しています。まさに“ほったらかし投資”です。結局、日々の仕事や子育てに忙しい普通の庶民にとって、インデックスファンドの積立による“ほったらかし投資”がもっとも効率的だということは、私自身も結婚したり、子供が生まれたりする中で実感しています。ただ、“ほったらし投資”といえども進化しているのもまた事実です。

今月買付けたファンドは以下の通りです。いつもと変わりありません。

【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.189% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)

しかし、改めて見てみると私のように複数のインデックスファンドを使っポートフォリオを作るというのは、かなり古いスタイルです。いまなら、もっとシンプルでスマートなポートフォリオを組むことができるでしょう。本来ならポートフォリオの整理をしたいところですが、買付を完全に自動化した結果、組み替えが面倒になってしまい、やっぱり“ほったらかし”になっています。

では最新のシンプルでスマートなポートフォリオを組むためにどういったファンドを利用すればいいのかというと、非常に参考になる便利な本が出ました。山崎元さんと水瀬ケンイチさんの共著『【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術』です。


文字通り“ほったらかし投資”という言葉を普及させた1冊ですが、7年ぶりに改訂3版として刊行されています。私は初版と改訂版も読んでいるので、改訂3版を読むとインデックスファンド積立による“ほったらかし投資”も進化していることがよく分かります。

なぜそうなるのかというと、個人投資家を取り巻く環境が大きく変わったからにほかなりません。ここ数年、低コストなインデックスファンドのラインアップが急速に拡大しました。個人型確定拠出年金の加入対象拡大や「つみたてNISA」の登場など制度改革も進められました。証券会社のサービスも大幅に拡充されています。

そういった環境の変化を踏まえた上で、“ほったらかし投資”の現在における最適解を考えたのが本書です。だから旧版と比べるといろいろと主張に変化が生じています(例えばETFに対する評価など)。その上で最新のシンプルでスマートなポートフォリオとはどういったものかがよく分かります。まさに“ほったらかし投資”も進化しているわけです。

すっかり旧世代の積立投資家となってしまった私ですが、本書を読んで久しぶりに自分のポートフォリオをアップデートしようというモチベーションがわきました(実際に着手できるかは分かりませんが)。そういう意味では、これからインデックスファンドの積立を始めようとする人だけでなく、昔ながらのやり方で積立投資を続けてきた人にとっても参考になる1冊だと感じます。

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