お盆休みなどがあってすっかり忘れていたのですが、SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)の8月の買付(7月拠出分)が約定していました。こんなふうにまったく忘れていても自動的に老後資金の準備が進むのがiDeCoの利点です。しかも私の場合、現在の新型コロナウイルス禍で収入が激減しているので、ますますiDeCoの重要性が高まってきました。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1095%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.075%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は8月21日段階で+34.8%となりました。新興国株式をややオーバーウエートしたポートフォリオを採用しているので、最近の中国株下落の影響を受けて累積損益率も若干低下してきました。まあ、気長に成長を待ちたいと思います。
ところで、ここにきて私にとってiDeCoの重要性が一段と高まっています。というのも、長引く新型コロナ禍で収入が激減しているからです。勤務先の業績が相変わらず低迷しており、夏のボーナスはまたもや数万円が一律支給されるだけでした。このため年収が激減しており、社会保険料の算定基準である標準報酬月額も引き下げられています。
標準報酬月額が下がると厚生年金保険料も下がるのですが、それは言い換えると将来の給付額が減るということです。つまり、現在の収入減が、そのまま老後の収入減少に直結する。そうなると、不足分は自助努力で何とかするしかないわけです。その時に威力を発揮するのがiDeCoでしょう。
皮肉な話ですが、現役時代の収入が少ない人ほど、iDeCoのような制度を利用することが必要なわけです。だからこそ、iDeCoには手厚い税制優遇措置が盛り込まれている。やはりiDeCoは貧乏人のための制度なのです。そのことに気付けるかどうかが、現役時代の貧乏を老後の貧乏に直結させないためのポイントでしょう。
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【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン 、松井証券確定拠出年金プラン 、イオン銀行確定拠出年金プラン
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iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。