2018年4月25日

ETFも低コスト競争が再加速か―日興アセットマネジメントがETF4本の運用管理費用を引き下げ



すでに何人もの投信ブロガーさんが報告していますが、日興アセットマネジメントがETF(上場投資信託)4本の運用管理費用(信託報酬)をそれぞれ0.01%引き下げ、マザーファンドも一部変更することで先物運用だったものを現物運用に入れ替えると発表しました。最近はインデックスファンドの低コスト化が急速に進んだことで、本来は低コストが売りだったETFの存在感が低下していたわけですが、ここにきてETFのプロバイダー大手である日興AMが運用管理費用の引き下げに動いたことで、今後はETFの低コスト競争も再加速することへの期待が高まります。
2018年4月23日

インデックスファンドの運用はいずれ自動化・無人化されるのではないか



先日、Twitterでインデックスファンドのコストに対してちょっとした論争が起こりました。金融機関の中の人とおぼしきアカウントが「低コスト化ばかり要求されるようでは、真っ当な運営コストを賄えなくなる」という意見です。これに対して個人投資家のサイドでは「低コストを求めるのは受益者として当然の主張。それに、必要以上に低コストだけを要求しているのではく、コスト水準の合理性に対する説明責任を果たして欲しいだけ」という声が上がりました。なんとなくかみ合わない議論だったのですが、これはそもそも金融商品の手数料というものを巡って金融機関と投資家が利益相反の関係にあることによる宿命ともいえます。ただ、こうした議論自体がもうすでに遅れているのかもしれないと思うようになりました。なぜなら今後、ITの活用によってインデックスファンドの運用は自動化・無人化され、それによってさらなるコスト構造の革新が起こるのではないかという気がしてきたからです。
2018年4月22日

投資初心者が求めているのは実体験のリアリティ



4月21日に金融庁主催の「つみたてNISAフェスティバル2018」が東京で開催されました。私は大阪在住なのでさすがに参加できませんでしたが、参加したブロガーさんによるTwitterでの実況で楽しむことができました。どの内容も興味深かったのですが、とくに印象的だったのが「はじめての投資!おススメの一冊ベスト10」です(私も投票しました)。結果を見て一番感じたのは、投資初心者が求めているのは理論だけでなく「実体験のリアリティ」だということです。
2018年4月19日

金融庁・今井さんの対談記事が興味深い―金融庁の危機感と本気度がよく分かる


I-O ウェルス・アドバイザーズの岡本和久さんが発行している長期投資仲間通信「インベストライフ」最新号を読んでいたら、岡本さんと金融庁の今井利友さんによる対談が掲載されていました。

対談:金融庁に聞く つみたて NISA への取り組み(「インベストライフ」vol.184)

これが非常に興味深い。今井さんは現在、「つみたてNISA」の普及のために全国で順次開催されている個人投資家との交流会「つみップ」でも大活躍中ですが、そうした行動の背景にある思いや金融庁の考えが非常に明確に語られています。
2018年4月18日

どんどん魅力的なプランが増えている―2018年4月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)の4月の買い付け(3月拠出分)が行われました。4月16日段階での累積リターンは+16.8%となり、前月からほぼ横ばいでした。相場の方はいまひとつ冴えない展開が続いていますが、積み立て投資が基本となるiDeCoでは、こうした局面でこそしっかりと買い付けておきたいところです。また、最近では魅力的なiDeCoプランを用意する金融機関も増えているので、これからiDeCoに加入しようとする考えている人にとって素晴らしい環境が整備されてきたと改めて思います。
2018年4月16日

アクティブファンドも低コスト化すれば市場平均と戦える



一般的にアクティブファンドの多くはインデックスなど市場平均にリターンで勝てないと言われています。これは過去のデータから経験則的に理解できることなのですが、一方でアクティブファンドが市場平均に勝つ方法を示唆する面白い記事がモーニングスターに載っていました。

アクティブ運用10年で明暗―国内大型株、超低コストなら“勝率9割”(モーニングスター)

これは非常に興味深い指摘です。ここから分かるのは、アクティブファンドも低コスト化すれば、まだだだ市場平均と戦えるかもしれないということです。

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