2018年3月16日

懸念材料は中国経済か―「iTrust世界株式」の2018年2月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額だけ積み立て投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2018年2月次運用報告が出ましたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2月の騰落率は-3.47%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-4.43%でした。世界的に株価が大きく下落する中で、下落幅を参考指数よりも小さく抑えることができるなど、環境が悪い中でも参考指数をアウトパフォームしました。ただ、依然として相場動向は不安定な状態です。とくにピクテは、ここにきて中国経済が懸念材料になるのではと指摘しています。
2018年3月15日

金融庁が「はじめての投資!おススメの一冊」を募集



なにげなくtwitterのタイムラインを眺めていたら、金融庁の今井さん(imaima)が面白いツイートをしていました。金融庁が「はじめての投資!おススメの一冊」を募集するそうです。これはなかなか興味深い。ぜひ応募したいし、募集結果がどうなるのかもとても気になります。
2018年3月14日

公務員はiDeCoの重要性を知っている



社会保険労務士でFPの井戸美枝さんが興味深い記事を書いていました。2017年から個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入資格が「公務員」「会社員で企業年金のある人」「第3号被保険者(専業主婦・主夫など)」にまで拡大されたことで、とくに公務員が積極的にiDeCoに加入しているとか。

公務員がiDeCoの説明会に殺到するワケ(プレジデントオンライン)

やはり公務員は鼻が利く。iDeCoの重要性を知っているのです。しかし、それは井戸さんが指摘するような節税(正確には課税繰り延べ)効果だけを狙ってではないと思う。それよりも、日本の年金制度が抱える構造からiDeCoの重要性を認識していると思えるのです。
2018年3月12日

『孔子伝』―喪われた思想の可能性について



前回の記事で『君たちはどう生きるか』を紹介したついでに、学生時代に呼んで今も定期的に読みかえしてしまう本について少し紹介しようと思います。誰しも人生の中で繰り返し何度も読みかえしてしまう本というものがあるはず。私の場合、そういった本のひとつが白川静先生の『孔子伝』です。孔子とは何者なのか、「儒」とは何か。白川先生の徹底した資料吟味と構想力が畏るべき孔子像と儒教解釈を示し、その深淵には読むたびに圧倒されます。
2018年3月11日

『君たちはどう生きるか』―社会科学的認識と資本論入門



『漫画 君たちはどう生きるか』が販売累計200万部を突破したそうです。

漫画「君たちはどう生きるか」 累計200万部突破 出版業界に活気(産経デジタル)

ニュースを読んで、猛烈に懐かしくなりました。私は漫画版の方は未読ですが、原作の吉野源三郎『君たちはどう生きるか』には、いろいろと思い出があるからです。そして、漫画版が200万部を突破したと聞いても全く驚きません。それほどこの本が名著だからです。この本から社会科学的認識というものを学んだ気がするし、後になって気づいたのは、やはりこれが優れた“資本論入門”だったということです。そこで少し思い出話を交えながらブログでも紹介したくなりました。
2018年3月7日

中国企業にも投資―ひふみ投信の2018年2月の運用成績



サテライトポートフォリオの一部として積み立て投資している「ひふみ投信」の2018年2月次運用報告が出ました。2018年2月の「ひふみ投信」の騰落率は-3.0%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-3.7%でした。世界的に株価急落となった2月ですが、わずかながら参考指数をアウトパフォームするなど踏みどどまった印象です。純資産残高は2月28日段階で1342億円(前月は1328億円)、受益権総口数は26,121,901,078口(前月は25,080,430,511口)でした。株価急落でも純資産残高が増加しているということは、この局面でも旺盛な資金流入があったと考えられ、あいかわらず受益者の信頼が厚いことを窺わせます。ひふみマザーファンドの純資産残高も7026億円(前月は6798億円)となり、こちらも大きな増加です。市場環境が急変する中、ひふみ投信の運用もかなり思い切った動きを見せています。とくに注目は、米国株の保有銘柄を拡大したこと。しかも、そのうち2社は米国に上場する中国企業だそうです。

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