2017年5月30日

「iTrust世界株式」第1期運用報告書を読む



サテライトポートフォリオとして少額ですが積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の第1期運用報告書が出ました。第1期は設定初年度ということもあり2016年2月19日~2017年4月10日までの変則決算なので実質コストなどは参考値として見る必要があります。ファンドの騰落率は+13.9%、参考指数であるMSCIワールド指数(ネット配当込み)の騰落率は+20.8でした。残念ながら前期は参考指数を大きくアンダーパフォームしたことになります。昨年11月からのトランプ相場に追随できなかったことが敗因と言えるでしょう。
2017年5月28日

クラウドファンディングに参加しました



最近は新しい金融の仕組みが様々に登場し、個人でも簡単に資金を投じることができるようになっています。そんな新しい金融の仕組みとして注目されているひとつが、クラウドファンディングでしょう。ちょっといろいろと思うところがあって、あるプロジェクトのクラウドファンディングに参加してみました。
2017年5月26日

投資は資産形成のエンジンではない―今月の積立投資(2017年5月特定口座)



通常の課税口座での今月の積立投資を実行しました。といってもSBI証券の自動積立サービスを利用しているので、とくにやることはありません。あいかわらずほったらかしで毎月淡々とインデックスファンドの買付が行われています。早いもので私がインデックスファンドの積立投資を開始して5年目に突入しています。積立投資というのは一種の入金投資法ですが、実際にやってみるといろいろと気づく点も多いです。とくに最近つくづく思うのは、個人にとって投資は資産形成のエンジンですらないということです。
2017年5月25日

iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのだ



NightWalkerさんのブログ記事(SBI証券が女性向けiDeCo専用サイト「iDeCo online」を開設)で知ったのですが、SBI証券が女性向けのiDeCo(個人向け確定拠出年金)専用サイトを開設しました。

iDeCo Online(SBI証券)

これは凄く良い取り組みだと思います。案外知られていないのですが、今年から始まったiDeCoの制度拡充は実は女性の社会保障制度を充実させようという狙いがあります。だからこそ所得控除による課税繰り延べ効果が見込めない専業主婦にまで加入対象者が拡大されました。なぜかというと、現在の日本社会では女性の方が男性よりも人生の中で圧倒的に立場が変化するからです。そこでこそiDeCoが持つポータビリティーが生きる。iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのです。
2017年5月24日

SBI証券のiDeCoに「スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド」が追加―2017年5月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の定期買付が約定しました。私はすでに口座残高が50万円を超えているので運営管理手数料は無料でしたが、5月19日から残高に関わらず全ての加入者の運営管理手数料が無料になりました。楽天証券との競争もあってSBI証券が攻勢をかけています。それでサイトにログインしてビックリ。5月24日からまたまた商品ラインアップが追加されました。新たにラインアップに追加されたのはスパークス・アセット・マネジメントのアクティブファンド「スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド」です。これまた微妙な商品を投入してきたものです。
2017年5月21日

運用ビジネス関係者が絶対に口に出せない“不都合な真実”―「パッシブ運用はフリーライダー」という批判に答える



世界的にインデックスファンドやETFなどパッシブ運用のウエートが高まってきたことで、それが市場の価格形成メカニズムを歪めているという批判が増えてきました。それに関してJPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジストである重見吉徳氏が興味深い論考を発表しています。

ETFが招く資本市場の危機(ロイター)

「アクティブとパッシブ運用は共存を唱えるべき」という主張も含めて概ね話の筋は通ていると思うのですが、少しだけエクスキューズしたい部分があります。それは「パッシブ運用は資本市場のフリーライダー」ということです。これは確かに真実ですし、昔からあるパッシブ運用批判の典型なのですが、そのことをあげつらえばあげつらうほど、なぜ世界的に受益者がアクティブ運用を見捨て、パッシブ運用に走っているのかという現象の理由を見失うと思うのです。恐らく重見氏も薄々気づいているのでしょうが、そのことを明言することはできないでしょう。なぜなら、それは運用ビジネスに関わる人が絶対に口に出せない“不都合な真実”だからです。

関連コンテンツ