2017年5月25日

iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのだ



NightWalkerさんのブログ記事(SBI証券が女性向けiDeCo専用サイト「iDeCo online」を開設)で知ったのですが、SBI証券が女性向けのiDeCo(個人向け確定拠出年金)専用サイトを開設しました。

iDeCo Online(SBI証券)

これは凄く良い取り組みだと思います。案外知られていないのですが、今年から始まったiDeCoの制度拡充は実は女性の社会保障制度を充実させようという狙いがあります。だからこそ所得控除による課税繰り延べ効果が見込めない専業主婦にまで加入対象者が拡大されました。なぜかというと、現在の日本社会では女性の方が男性よりも人生の中で圧倒的に立場が変化するからです。そこでこそiDeCoが持つポータビリティーが生きる。iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのです。

iDeCoの最大の特徴は、転職や雇用形態が変化しても個人の年金資産勘定をそのまま持ち運びできるポータビリティーです。実はこの特徴を活用できる可能性が高いのが女性だったりします。

現在の日本の社会では、女性は生涯の中で様々な立場となる場合が多い。例えば学校を卒業した後は正社員として働く。結婚して子供が生まれると専業主婦になったりするケースも多いでしょう。そして子育てが一段落すれば、再びパートや派遣社員、あるいは再び正社員として働きだすことだってありえます。ところが従来の制度では、こういった女性のキャリア変遷によって退職金や年金の形成がぶつ切りになってしまい、結果として女性が受け取る退職金や年金は男性と比較して大幅に少なくなるケースが多かったのです。

これに対して現在のiDeCoの制度は、雇用形態や立場が変化しても原則としてiDeCoへの掛金拠出を続けることができます。その間、着々と給付時の非課税枠である退職所得控除の金額も積み上がっていきます。そして60歳になれば、これまで積み上げたiDeCoの資産を一種の退職金や企業年金の代替として受け取ることができる。このメリットはキャリアの変遷によって社会保障制度の立場が変わることの多い女性にとって大いにメリットがあるのです。

実際に厚生労働省の確定拠出年金の運用に関する専門委員会委員として今回のiDeCo改革に加わっていた井戸美枝さんもセミナーで「制度改正で3号被保険者(専業主婦)も加入できるようになったけれども、これは生涯専業主婦という人を想定したものではない。働いていた女性が主婦になり、その後またパートで働いたりとライフスタイルが変わっても年金のポータビリティーを確保することが目的」とはっきりと明言していました(関連記事:竹川美奈子さんに会えました―「確定拠出年金セミナー ~5人の達人によるライブトーク~」に参加 )。

私は、この点だけをもってしても今回のiDeCo改革は素晴らしいと思う。日本は結果として女性に対する社会保障が脆弱で、例えば専業主婦だった人が離婚したときに夫が加入していた厚生年金資産の分割が認められるようになったのもここ10年ほどのことです。つまり、日本はまだまだ女性の経済的自由度が低いのです。そういった現実を見ると、現在のiDeCoというのは、それこそ女性がより自由に活躍することを後押しする可能性を秘めている。制度的基盤があってこそ政府が掲げる"女性の活躍"が実現するのですから。

だから、とくに女性にはiDeCoの制度についてよく知ってもらいたいと思う。その意味でSBI証券が女性向けiDeCo専用サイトを立ち上げたのは、素晴らしい発想です。まだコンテンツはこれからですが、ぜひとも女性目線でiDeCoの意義などについても発信して欲しいと思います。

【ご参考】
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