2017年5月26日

投資は資産形成のエンジンではない―今月の積立投資(2017年5月特定口座)



通常の課税口座での今月の積立投資を実行しました。といってもSBI証券の自動積立サービスを利用しているので、とくにやることはありません。あいかわらずほったらかしで毎月淡々とインデックスファンドの買付が行われています。早いもので私がインデックスファンドの積立投資を開始して5年目に突入しています。積立投資というのは一種の入金投資法ですが、実際にやってみるといろいろと気づく点も多いです。とくに最近つくづく思うのは、個人にとって投資は資産形成のエンジンですらないということです。
2017年5月25日

iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのだ



NightWalkerさんのブログ記事(SBI証券が女性向けiDeCo専用サイト「iDeCo online」を開設)で知ったのですが、SBI証券が女性向けのiDeCo(個人向け確定拠出年金)専用サイトを開設しました。

iDeCo Online(SBI証券)

これは凄く良い取り組みだと思います。案外知られていないのですが、今年から始まったiDeCoの制度拡充は実は女性の社会保障制度を充実させようという狙いがあります。だからこそ所得控除による課税繰り延べ効果が見込めない専業主婦にまで加入対象者が拡大されました。なぜかというと、現在の日本社会では女性の方が男性よりも人生の中で圧倒的に立場が変化するからです。そこでこそiDeCoが持つポータビリティーが生きる。iDeCoは女性にこそふさわしい制度なのです。
2017年5月24日

SBI証券のiDeCoに「スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド」が追加―2017年5月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の定期買付が約定しました。私はすでに口座残高が50万円を超えているので運営管理手数料は無料でしたが、5月19日から残高に関わらず全ての加入者の運営管理手数料が無料になりました。楽天証券との競争もあってSBI証券が攻勢をかけています。それでサイトにログインしてビックリ。5月24日からまたまた商品ラインアップが追加されました。新たにラインアップに追加されたのはスパークス・アセット・マネジメントのアクティブファンド「スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド」です。これまた微妙な商品を投入してきたものです。
2017年5月21日

運用ビジネス関係者が絶対に口に出せない“不都合な真実”―「パッシブ運用はフリーライダー」という批判に答える



世界的にインデックスファンドやETFなどパッシブ運用のウエートが高まってきたことで、それが市場の価格形成メカニズムを歪めているという批判が増えてきました。それに関してJPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジストである重見吉徳氏が興味深い論考を発表しています。

ETFが招く資本市場の危機(ロイター)

「アクティブとパッシブ運用は共存を唱えるべき」という主張も含めて概ね話の筋は通ていると思うのですが、少しだけエクスキューズしたい部分があります。それは「パッシブ運用は資本市場のフリーライダー」ということです。これは確かに真実ですし、昔からあるパッシブ運用批判の典型なのですが、そのことをあげつらえばあげつらうほど、なぜ世界的に受益者がアクティブ運用を見捨て、パッシブ運用に走っているのかという現象の理由を見失うと思うのです。恐らく重見氏も薄々気づいているのでしょうが、そのことを明言することはできないでしょう。なぜなら、それは運用ビジネスに関わる人が絶対に口に出せない“不都合な真実”だからです。
2017年5月20日

3カ月連続で参考指数をアウトパフォーム―iTrust世界株式の2017年4月の運用成績



サテライトポートフォリオの一部として少額ですが積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年4月次運用報告が出たので読んでいきたいと思います。「iTrust世界株式」の4月の騰落率は+1.07%、参考指数であるMSCIワールド・インデックスの騰落率は+0.48%でした。これで3カ月連続で参考指数をアウトパフォームしたことになります。ようやく調子が上がってきました。とはいえ設定来のリターンはいまだに参考指数を大幅にアンダーパフォームした状態ですから、この調子で追い上げて欲しいものです。
2017年5月19日

SBI証券と楽天証券のiDeCo運営管理手数料が無条件で無料に―次は中身での競争が本格的に始まるか



個人型確定拠出年金プランと言えば、運営管理費の安さと低コストなファンドラインアップからSBI証券と楽天証券が最有力な選択肢と言えます。このため両社とも強烈な競争を繰り広げているのですが、遂に両社とも運営管理手数料を無条件で無料とすることを正式に発表しました。

SBI証券はiDeCoの手数料がみんな0円に!(5/19(金)から)(SBI証券)
iDeCo運営管理手数料改定!条件なしで誰でも0円に!(楽天証券)

これまでは残高など条件付きで運営管理手数料が無料となっていた両社ですが、いよいよ無条件で無料にするところにまで踏み込んできました。これからiDeCoに加入しようと思っている人にとっては、非常にありがたい措置です。そして、運営管理手数料の競争が行き着くところまで行き着いたことで、今後はプランの中身での競争が始まるのでしょう。引き続き両社の動きには要注意だと思います(なお、運営管理手数料とは別に国民年金基金連合会と事務委託先金融機関(信託銀行)に支払う管理手数料月額税込167円は全金融機関のiDeCoプランで共通に必要です)。

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