2017年3月11日

セゾン投信が2ファンドの信託報酬を引き下げ―これは運用会社と受益者の共同作業の成果だ



先日、セゾン投信を高く評価する記事を書いたところなのですが、素晴らしいニュースが入ってきました。セゾン投信が運用する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の信託報酬が引き下げられるとのことです。

セゾン投信2本のファンド 運用管理費用(信託報酬)引き下げのお知らせ(セゾン投信)

素晴らしいとしか言いようがありません。なにが素晴らしいのかというと、今回の信託報酬の引き下げは、まさに運用会社と受益者の共同作業の成果だと言えるからです。
2017年3月10日

セゾン投信の“強さ”の秘密



コツコツ投資家の間で根強い人気があるセゾン投資。今年で運用開始10周年らしいですね。10年で口座数12万口座、2ファンドによる運用資産総額が1700億円に達するというのは独立系投信会社としては凄いことです。

セゾン投信の顧客口座数が12万口座を突破しました!(セゾン投信)

文字通り「長期投資」を受益者とともに歩んできたわけですが、なぜこれほどまでにセゾン投信が支持されているのでしょうか。私は受益者ではないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、ようやくセゾン投信の“強さ”の秘密について気付いたことがありました。
2017年3月9日

素晴らしい運用成果に驚く―ひふみ投信の2017年2月の運用成績



「カンブリア宮殿」登場ですっかり有名になった「ひふみ投信」ですが、以前からファンドを購入している立場からすると、なんとも不思議な気分です。注目を集めるのは喜ばしいことだけど、どこかで知る人のみぞ知るファンドであって欲しかったという思いもあるのですから皮肉なものです。さて、2017年2月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「ひふみ投信」の2017年2月の騰落率は+3.4%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.9%でした。前月に続いて参考指数を大幅にアウトパフォームする素晴らしい運用成果に驚きました。2月28日段階での純資産残高は403.0億円(前月は376.3億円)、受益権総口数は10,585,691,409口(前月は10,225,942,798口)となり、こちらも大幅に拡大しています。
2017年3月7日

信託報酬の引き下げは売名行為なのか―「日経ヴェリタス」で紹介されました



海外出張中に発行されていたのですっかり古新聞になってしまいましたが、「日経ヴェリタス」2017年2月19日号の63面に掲載されている金融記者座談会「放電塔」というコーナーで私のコメントが少しだけ掲載されました。今回のテーマは「三菱UFJ国際投信が「奇策」新商品 「信託報酬いつも最安」の下心」の見出しで三菱UFJ国際投信の超低コストインデックスファンド「eMAXIS Slim」についてなかなか穿った議論が展開されています。「eMAXIS Slim」の設定については個人ブロガーの間でも様々な意見があったわけですが、さすが専門紙だけあって業界の内幕に踏み込んだ情報も記載されていたので、そちらの方が私のコメントよりも注目だと思います。
2017年3月6日

ご長寿ファンドは長期投資のひとつの成果を見せてくれる



投資信託という金融商品は売買に機動力がない(いつ売買注文を出しても約定日の終値で基準価額が決定されるから)ので、本質的に長期保有・長期投資を前提に設計された金融商品です。だから本来なら長く運用が続いているファンドがいくつも存在しているべきなのですが、日本の場合はなかなかそうはなっていません。この点に関してカン・チュンドさんが残念がる記事を書いていました。

人の寿命を超える投資信託、早く見てみたいです(カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!)

私もこの考え方に賛同します。あいかわらず日本では短絡的なテーマ型投資信託が相次いで新規設定され、それなりの資金を集めているわけですが、そういった実績のないファンドよりも、長い運用の歴史を持つファンドを見直しても面白いかもしれません。なぜなら、ご長寿ファンドは長期投資のひとつの成功例を見せてくれるからです。
2017年3月5日

テレビで紹介されてぐらいですぐに飛びついてちゃダメだよ―「ひふみプラス」に設定来最高の107億円流入



モーニングスターによると、2017年2月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは1974億円の純資金流入となり、4カ月ぶりに流入超過に転じたそうです。流入を牽引したのがAI関連のテーマ型投信だそうで「いやはや」としか言えません。さらに興味深いのが、純資金流出額で「国内株式型」が1607億円と最大となる中で「ひふみプラス」が設定来最高となる107億円の資金流入になったということです。

国際株式は新規設定のAI関連に2,600億円以上流入、国内株式は「ひふみ」がテレビで人気化?-2017年2月推計資金流出入(モーニングスター)

これもなんだかなぁと思ってしまう。私は「ひふみ投信」の受益者ですが、やっぱりテレビで取り上げられたぐらいで、そのアクティブファンドに飛びついているようではダメだと思う。アクティブファンドへ投資するなら、ファンドに対するもっと踏み込んだ理解が不可欠だと思うのです。

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