2017年2月22日

先進国企業が新興国から搾取を続けるのは簡単ではない―フリーポート・マクモランも苦境に



あいかわらずジャカルタは天気が良くありません。21日は午前が大雨。この日は午前中に西ジャワ州カラワンまで出張したのですが、スムーズならジャカルタから高速道路で1時間ぐらいのところが3時間もかかってしまいました。やはり新興国というのは、何事も予定通りに進まないところなのです。渋滞中、やることもないのでタクシーの中で21日付の現地邦字紙「じゃかるた新聞」を読んでいると、ちょっと気になるニュースが載っていました。米国の鉱山企業大手であるフリーポート・マクモランが、パプア州に保有する鉱山運営を巡ってインドネシア当局と対立しているとのことです。先進国企業は新興国から一方的に成長の果実を搾取しているように思い込んでいる人もいるのですが、どうしてどうして、やはり搾取を続けることは簡単なことではなさそうです。
2017年2月21日

またまたインドネシアに出張中です―定期的に海外出張するなら定宿を持つのが便利



またまたインドネシアににやってきました。私は仕事でインドネシア関連も担当しているので、ここ5年ほどは年2回のペースでインドネシアに出張しているのです。ついにインドネシア入国回数は2ケタに乗りました。そんなわけで、今回はジャカルタ滞在で定宿にしているクラウンプラザ・ジャカルタからのブログ更新です。さすがに出張のたびに使っていると、ホテルも勝手知れたものです。ホテルからも常連客として扱われるので、ベネフィットが充実してきました。やはり定期的に同じ場所に出張する場合、定宿を持った方が便利なのです。
2017年2月19日

「ぼくのかんがえたさいきょうのとうしほう」には気をつけたい



投資の世界は基本的に不確実なものなのですが、それだけにかえって「少しでも有利な投資法を見つけたい」という気持ちになるのは人情というものです。ところがそれをこじらすと、だんだんと極端なことを言い出すのは、やはり人間の思考の悲しい性なのでしょう。投資の大原則は「分散」だということは分かっていながら、いつの間にか特定資産クラスへの集中投資が有利だと思い込んでしまう。さらにそれが高じると「●●に投資するのは無駄、間違い」とまで言ってしまう。でも、そういう極端なやり方は「ぼくのかんがえたさいきょうのとうしほう」ですよ。
2017年2月18日

まだまだ投資への抵抗感は強い―2017年2月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券のプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の買付が約定しました。あいかわらず米国が牽引する形で株式相場も堅調なため、拠出開始来の累積リターンは+10.6%と再び二桁台に乗せてきました(2月18日現在)。今年1月から個人型確定拠出年金の加入対象者が大幅に拡大されたことで、そろそろ手続きも終わってiDeCoでの運用がスタートする人も多いのでは。私がiDeCoに加入したころは、本当にマイナーな存在だったのですが、いよいよ普及が本格化するように思います。ただ一方で、まだだまリスク資産への投資で年金を運用することへの抵抗感も強いように思います。
2017年2月17日

「ひふみ投信」を買う理由―日本の新興株への投資は実力のあるアクティブファンドを活用するしかない



私が購入を続けているアクティブファンド、レオス・キャピタルワークス「ひふみ投信」の藤野英人CIO(最高投資責任者)がテレビ東京の番組「カンブリア宮殿」に登場しました。ちょっと受益者を見世物的に描写する煽り気味の演出が不快だったけれど、「ひふみ投信」の魅力の一部は良く伝わったと思います。私がなぜ「ひふみ投信」を買っているのかというと、運用哲学が面白いことに加え、番組で紹介されていたように藤野さん自身が全国の企業を直接訪問する方法で投資対象銘柄を決定しているからです。日本の株式市場、とくに新興株においては、これは非常に重要なことなのです。私は、こと日本の新興株市場への投資に限ってはインデックス投資の手法は使いたくない。実力のあるアクティブファンドを活用するしかないと考えています。なぜなら、そこには日本の新興株市場が抱える特殊日本的問題があるからです。
2017年2月16日

相場のキャラクター変化で苦戦か―iTrust世界株式の2017年1月の運用成績



少額ですが保有・積立投資しているピクテ投信投資顧問のアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年1月次運用報告が出ましたので定例のウオッチです。iTrust世界株式の1月の騰落率は-1.09%、参考指数であるMSCIワールド・インデックスの騰落率は-0.06%でした。残念ながら1月は参考指数を大きくアンダーパフォームしています。どうも設定開始来、なかなか調子が上がってきません。あくまで個人的な印象ですが、相場のキャラクターが大きく変わる過渡期ではアクティブファンドはパフォーマンスが反転しやすい。これまでパフォーマンスが良かった銘柄が下落し、逆にパフォーマンスが悪かった銘柄が見直されるからです。2015年まで好調が続いていたiTrust世界株式のマザーファンドも、iTrust世界株式が設定された2016年からは不調続きなのは、この辺りに原因がありそうです。やはり昨年は相場のキャラクターが大きく変わる年だったということなのでしょう。

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